『こわれもの』~浦賀和宏はもっと売れても良い作家だと思ってる

いつも書いてるんだけど、
浦賀和宏はもっと売れても良いだろ!
って思ってる。
彼の小説はこれまでもたくさん読んでるけど、今回、『こわれもの』を再読してみた。
ミステリーなんか、一度読んでしまうと、まぁ、タネも解ってるし再読する事はあまりないんだけど、この小説は別格と言っても良い出来ばえ。
何度でも再読に耐える傑作だと思ってるぞ。
再読して思うのは・・・
やっぱり上手い!
人物描写がが上手すぎる。
この『こわれもの』、どういう話かを背表紙から引用すると、

ある日突然、婚約者の里美を事故で失った漫画家の陣内龍二は、衝撃のあまり、連載中の漫画のヒロインを作中で殺してしまう。ファンレターは罵倒の嵐。だがそのなかに、里美の死を予知する手紙があった。送り主の神埼美佐とは何者か。本当に死を予知する能力があるのか。失われた恋人への狂おしい想いの果てに、陣内が辿り着く予測不能の真実!最後の1ページであなたは何を想いますか?

衝撃の結末もさることながら、人物が実に生き生きと描かれていて、まるで目の前に居るかのような気分になる。作中、オタクが登場するんだけど、この人物の描写なんか、読んでいて反吐がでそうになるぐらい嫌悪感を抱いたぞ。
もちろん物語は一筋縄ではいかない。二転三転、どんでん返しの波状攻撃だ。
怒涛のどんでん返しの最後に待ち受けるのは、ダメ押しのどんでん返し
凄いわ・・・
結末が分かって読んでいても惹き込まれてしまう。
読者を引っ張るって行く推進力は、そこらのミステリーじゃ太刀打ちできない。
本屋に行くと定番の東野圭吾あたりが平積みされてるけど、浦賀和宏だって十分に平積みされても良いレベルの作家だと思ってるぞ。
もっと売れて欲しい!ww

 

この浦賀和宏って作家だけど、デビューは若干19歳
デビュー作の『記憶の果て』も読んだけど、これにもぶっ飛んだからなぁ。
19歳でこんな小説を書くのか!?
第5回メフィスト賞を受賞してデビューしてるんだけど、このメフィスト賞って、かなり人気作家を輩出してる。『すべてがFになる』森博嗣『Jの神話』乾くるみ等々、なかなかの顔ぶれ。
まぁ、中にはヒドイ例外も居たけど・・・。

そうそう、10代でのデビューで衝撃を受けた作家をもう一人だけ紹介しておこうか。
こちらはテレビでも活躍してるし、直木賞も受賞しる羽田圭介
高校在学中に発表した『黒冷水』には、ノックアウトさせられた。
家庭内ストーカー、10代の性を・・・
ここまで高校生が書くのか!
衝撃って言葉でも足りない。
オレが勝手に決めてるんだけど、この『黒冷水』は、「100年後に残したい小説」だww

話は浦賀和宏に戻るけど、『こわれもの』に続いて、今度はこちらを読み始めた。
初読だけにどんな結末で驚かせてくれるか、今から楽しみ!

f:id:masa10t:20180619233133j:plain東野圭吾宮部みゆき等々、定番のミステリー作家を読むのも楽しいけど・・・
あまり売れてない作家にも超良作・傑作はある。

 

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