【映画】過剰な演出が鼻につく『とんび』を観た/佐藤健のドラマ版の方が好み!って話

重松清の小説『とんび』の事はこのブログでも何度か書いてるけど、オレの大好きな小説なのは間違いない。
もしかしたら、これまで読んだ小説のベスト10に入るかもしれないぐらい好きな小説。
世の中の評価も上々の小説だし、そういう小説はドラマ化・映画化されるのが常。
佐藤健内野聖陽が親子を演じたドラマ版の『とんび』ではオレは泣いたし・・・。
そんな傑作小説がいよいよ映画化されるって聞いた時、オレが思ったのは・・・

大丈夫かなぁ?

名作小説、傑作小説が映画化されたとたん駄作に成り下がる例はいくらでもあるし、ましてや『とんび』はドラマ版で高い評価を得てる。
ドラマと映画の違いはあれど、同じ原作・・・
どうしても・・・

比べてしまう!ww

映画のシリーズ物やリメイク物が前作と比べられるのは後発組の宿命とはいえ、前作を上回るデキで高い評価を得てる作品もある。
まぁ、とにもかくにも、オレの大好きな小説の映画化、気になって仕方なかった。
そんな映画が早くもamazonプライム・ビデオで配信されてたのでさっそく観てみた。

って事で、今回は映画版『とんび』を観ての感想を軽く書いてみようか。

 

 

重松清の小説『とんび』は、妻を亡くした不器用な父親が、男手一つで息子を育てる小説。親子の絆を描いていて、何度読んでも泣けるし、DVDでドラマ版を観るたびに泣いてる。
文庫本の背表紙からストーリーの紹介文を引用すると、

昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。愛妻の美佐子さんとのあいだに待望の長男アキラが誕生し、家族三人の幸せを噛みしめる日々。しかしその団らんは、突然の悲劇によって奪われてしまう──。アキラへの愛あまって、時に暴走し時に途方に暮れるヤスさん。我が子の幸せだけをひたむきに願い続けた不器用な父親の姿を通して、いつの世も変わることのない不滅の情を描く。魂ふるえる、父と息子の物語。

映画を観るにあたって、もちろん過度の期待は禁物だって事はわかっていたけど、どうしてもドラマ版と比べてしまうのが自然の道理(オレだけかもしらんけどww)
この映画ではヤスさんとアキラの絆はどんな風に描かれるんだろ泣けるかなぁ、なんてちょっとワクワク・・・。
で、観終わった後の感想だけど、先にさっさと書くと・・・

演出が過剰!

何もかもがオーバーな演出でなんだか鼻につくww
まわりの皆から愛情を注がれて育つアキラだけど、前半部分の病院での出産シーンからしてオレの好みじゃない。
いくら地方の町、昭和30年代後半と言っても、子供が生まれた時に病院で一同揃って万歳するかね。子供一筋の猪突猛進な父親、まわりの人の愛情を描きたいんだろうけど、病院の中であんな大声で万歳されたら迷惑も甚だしい(いくら昭和でもあんな人は居ないだろ)
前半部分でこの調子だったんで嫌な予感はしたんだけど、う~ん、終始演出が過剰だった。
成長したアキラが結婚したいと言うシーン、結婚相手が妊娠してると言うシーン、驚いたヤスさんや同僚が食べ物をブハ~ッて噴き出すんだけど、この辺りはコメディー映画のノリだろ。

 

オレは『とんび』で描かれるアキラと同年代だけど、それだけにあの時代の空気を知ってる。
この映画で描かれてる世界は・・・

昭和を強調し過ぎ!ww

町の風景というか佇まい、小道具にも昭和を感じさせるものが多用されてるけど、これも過剰演出気味。
どうだ?よく再現してるだろ?って言われてるようで鼻白むww
もっと自然な演技でさりげなく昭和を演出できないもんかと思ったぞ。

 

まぁ、過剰演出なのは仕方ないとして、原作の『とんび』の肝といえる「親子の情愛・絆」はどんな風に描かれてたのかというと、これもオレの好みじゃないなぁ。
いらない演出は過剰なのに、肝となる部分は・・・

希薄!ww

父と息子の物語を軸にして、周囲の人の愛情や支えを描いてる原作。
映画の方では父と息子の絆の描かれ方も中途半端な感じだし、周りの人との関係もなんだか希薄に見えてしまった。
うん、希薄に見えてしまう原因は判ってる。

ドラマ版と比べてるから!

どうしても比べてしまうんだから仕方ないww
ヤスさんが風呂場で息子に嘘をつくシーン、息子が故郷を後にして上京するシーン、息子の入社試験での作文を読むシーン・・・キーになる場面は映画版にも有るんだけど、そういう場面はドラマ版にも有るわけで、同じような場面ならやっぱり比べてしまうんだよな。
その結果、どうしても見劣り感・・・。
まぁ、長編小説を2時間ちょっとの映画にまとめるだけでも大変なのに、デキの良いドラマと比べるのは酷かもしれない。
ましてやドラマ版の方は全10話の連続ドラマだったし、よほど上手く作らないと時間的な面でも不利なのは仕方ない(そんな事はわかってて映画化したんだろうけど)
演出は過剰なのに、肝になる部分は希薄、この映画の印象はそんな感じだった。

映画のデキには不満足だけど、主演の阿部寛を貶してる訳じゃないぞ。
瀬戸内の方言を上手に話してるし、過剰な演出じゃなかったらドラマ版の内野聖陽に匹敵するヤスさん像になったはず。
amazonプライム・ビデオのレビュー欄をみると、この映画は概ね高評価が多い。
オレとしてはやっぱりドラマ版の方が数段好みだけどな。
今ならプライム・ビデオでドラマ版と映画版、どちらも観れるようなので、両方を比べてみると良いかも・・・。
って、まずは原作を読んでから観るのが良い。
子を持つ父親なら泣けるんじゃないか(オレは子は居ないけど何度も泣いたww)

 

 

いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

さすがに辛口ww

マサト
マサト

どうしても佐藤健のドラマと比べてしまうからな

バイト君
バイト君

中身の濃い小説だし、そもそも2時間の映画に収めるには無理があるような

マサト
マサト

それをやるのが腕だわ

バイト君
バイト君

・・・・・・

マサト
マサト

・・・・・・

バイト君
バイト君

まぁ、どうせ期待してなかったんでしょww

マサト
マサト

あのドラマを超える内容の『とんび』はなかなか出来ないと思ってるぞ

バイト君
バイト君

じゃぁ、観なきゃ良いのにww

マサト
マサト

・・・・・・

 

佐藤健のドラマ版『とんび』は記憶に残るドラマだと思ってるけど、田宮二郎版の『白い巨塔』もオレの中では忘れられないドラマ。
小学生の頃に観たドラマを未だに覚えてるなんて、自分でも驚きだけどなww

 

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