オレが物心ついた頃、世界は東西冷戦の真っただ中だった。アメリカを中心とする西側諸国とソ連を中心とする東側諸国の対立が激化していた時代。
いつか戦争が起きるんじゃないか!?
と心配する人も多かったし(実際、各地で代理戦争みたいなものはあった)、米ソが核削減交渉を始めると、連日、新聞の一面が米ソの交渉の行方を報道してた。この東西冷戦は軍事や外交だけでなくスポーツの分野にまで飛び火してる。ソ連のアフガン侵攻に端を発する西側諸国のモスクワ五輪ボイコット、それの仕返しでロス五輪での東側諸国のボイコット。たしかルーマニアは参加して開会式での選手入場では大拍手を浴びてたけど・・・。
その後、なんだかんだでソ連が崩壊。
やっと東西冷戦が終わったわけだけど、最近はアメリカと中国の対立がニュースを騒がせてる。人権問題やら貿易問題、両国の対立は深まるばかりの様相だけど、最近、よく耳にする言葉でTikTokってのがある。これを使用禁止にするとかアメリカ企業に買収させるとか、こちらも新聞やテレビで騒がれ始めた。
って事で、今回はTikTokの何が問題で騒がれているのか、簡単に書いてみるって話。
簡単に書いてみるとは言っても、オレがTikTokの事を知ったのはつい最近ww
もちろん新聞やテレビでも耳にしてるし、ネット上でも話題になってるからTikTokの存在は知ってはいたけど、これが何をするものなんかチンプンカンプンだったぞ。
そもそも読み方さえわからなかった(適当にチクタクと読んでいた)。
TikTokと書いてティックトックと読むそうだけど、何をするものかは謎だし、オレが知ってるのはトランプ大統領が怒ってる映像だけww
そんなところへTikTokの問題点を超わかりやすく書いた教科書が現れた。
教科書と言っても週刊誌だけど・・・。
オレが毎週買ってる週刊文春にわかりやすい記事が掲載されてたので、オレもTikTokの何が問題なのか知る事ができたってわけ。
週刊文春の中に「池上彰のそこからですか!?」という連載コラムがあるんだけど、そこにわかりやすく書かれてたからな。
さっ、ここからが本題。
そもそもTikTokってのは何かというと動画投稿アプリ。
オレなんか動画投稿というとyoutubeぐらいしか思い浮かばいけど、このTikTok、世界中のダウンロード数が20億を超えてるらしい。
何が楽しいのかしらないけど、スマホで撮影した1分程度の動画を投稿できるそうだ。簡単に編集できる機能も満載で早回しだとか動きを逆転させるとか、投稿者が自由自在に編集できるとか・・・。
有名なタレントなんかも投稿していて大勢のフォロワーが居るそうで活況らしいな。
アメリカでも1億人以上が楽しんでるそうだし、日本でも6月の時点で約2900万人が利用してるそうだ。
2900万人!
いやぁ、凄いわww
動画投稿ってyoutubeぐらいしか思い浮かばなかったけど、オレが知らない間にいろいろ出てきてる事に驚く。
まっ、TikTokが動画投稿アプリってのは解った。
で、何が問題なんだ!?
コラムを読み進めていくと、なるほどな、けっこう恐ろしい事実が書かれてる。
アプリをダウンロードして利用してる人のデータ、これを運営会社の中国企業「バイトダンス」が収集してる事。
アプリの利用者が事前に同意した場合、バイトダンスは利用者の電話番号や年齢、GPSの位置情報を収集する事が出来るわけで、もちろん、どんな動画を投稿したか、どんな動画を観てるかも把握できる。
ここまでならフェイスブックとかtwitterとか他のアプリでも収集してるし、たいして問題ではなさそうに思うんだけど、何が問題なのかってバイトダンスが・・・
中国の企業だから!
う~ん、中国だって普通に企業はあるし、中国の企業ってだけで目の仇にするのはいかがなものか・・・と思ってしまう。
だけど、読み進めていくとなるほどなと納得。
中国企業だと何が問題かというと・・・
国家情報法の存在!
中国が2017年7月に制定した法律で、この中の7条には、
いかなる組織及び国民も、法に基づき国家情報活動に対する支持、援助及び協力を行い、知りえた国家情報活動についての秘密を守らなければならない。
これはどういう事なのかコラムの記事によると、「国家情報活動」、まぁ、普通に考えてスパイ活動だけど、「いかなる組織、国民」も「支持、援助及び協力」を行わないといけないって事。
バイトダンスは中国企業で経営者も中国人だから、中国当局から「知ってる情報を出せ」と言われたら応じなければいけない。
こうなるとアメリカでTikTokを利用してる人の情報は中国政府に筒抜けになるわけで、トランプ大統領が怒るのも理解できる。
コラムでは具体的な例もいくつか書かれていて、GPSのデータからアメリカ軍基地の兵士がどんな投稿を観てるのか、どんな投稿をアップロードしてるのか解るし、AIを使ってその兵士の性格も分析できるとか・・・。もしかして〇〇〇な動画ばかり観てたら脅迫の材料にもなりうるし、スパイに仕立てる事もできるかもしれない。
GPSのデータから毎日のようにFBIの建物に入ってる人間を特定すれば、容易にFBIの職員である事が想像できるし、その人の電話番号も家族構成も丸わかりで、何か弱点を見つけてやっぱりスパイに抱き込む事も可能。
いやぁ、007も顔負けの世界だな。
顔負けというか、現実の世界は007以上に進んでるじゃないかww
てか、笑ってばかりもいられない。
コラムでは日本に置き換えた例も書いてるけど、GPSで自衛隊の基地に居る事がわかれば自衛隊員である事が容易に推測できるし、観ている動画のデータからその隊員の趣味・嗜好も把握できる。
下手したら自衛隊員の大量のデータが中国当局の元に蓄積される事態にもなりかねない。
これ、一大事だろ!ww
アメリカがTikTokを目の仇にしてるのは、こうした安全保障上の理由が大きいんだけど、国境を接してるインドではすでにTikTokなどの使用を全面的に禁止にしてるそうだ。
なんだか凄い法律がある事に驚いてしまった。
そういえばオリンピックの聖火リレーでのニュースを思い出した。
こういう事件が有った事を憶えてる人ってどれぐらい居るだろうか・・・。
こちらの「国防動員法」ってのも凄い法律なんだけど、何が凄いって・・・
中国国外に住む中国人も対象!
この法律の怖いところは、こちらのサイトにまとめられていた。
ほとんどの人が知らない!隣の中国人が突然義勇兵になりえるだって?!
「国家情報法」やら「国防動員法」、あの国は凄い法律を作るんだな。
って、ここまでのニュアンスだと、オレが民主主義を礼賛してると思われるかもだけど、誤解される前にコソッと書いておく。
オレは民主主義なんてものも好きじゃないぞ。
特に日本型の民主主義。
いつも言ってるけど、日本の民主主義は・・・
歪んでる!ww
まっ、その辺の事を書くと長くなりそうなので止めとこww
歪みを正すには、まずは選挙での重複立候補制度(比例復活)なんて言うバカげた制度を廃止するべき。
同居人の下書きチェック

元からTikTokは入れてないから安心なのだわ^^

まぁ、中国当局もお前のデータは欲しくないだろww

・・・・・・

youtubeでもロクな動画を観てないし・・・

アンタに言われたくないのだわ!

・・・・・・

〇〇の動画をCDにコレクションしてるくせに!

・・・・・・
う~ん、考えてみるとオレの趣味・嗜好が筒抜けになるのは困る。
いや、困りはしないけど恥ずかしいからなww
とりあえずTikTokってアプリ、スマホに入れないようにしよっと。
まっ、今回はアプリの話を書いたけど、日本だって中国の事を笑ってられない。
支持率の低い政党ほどギャースカ騒ぐ、それを面白おかしく報道するワイドショー、どこの国の政治家なのかわからない国会議員・・・やっぱりこの国の民主主義は歪んでる。
サミュエル・スマイルズも『自助論』で述べてるだろ。
一国の政治というものは、国民を映し出す鏡にすぎない。政治が国民のレベルより進みすぎている場合には、必ずや国民のレベルまでひきずり下ろされ、反対に、政治のほうが国民より遅れているなら、政治のレベルは徐々に上がっていく。りっぱな国民にはりっぱな政治、無知で腐敗した国民には腐りはてた政治しかありえない。
で、今の日本、国民の姿は鏡にどう映ってる?ww






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