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【映画】歳を重ねてから観る『スタンド・バイ・ミー』は郷愁を誘う名作!って話

10代の頃は思ってた。
何を思ってたってたかというと・・・

オレは死なないんじゃないか!?

ってww
まぁ、人間なら誰でもいつかは死ぬし、そんな事はオレだって理解してたけど、あの頃は「死なないんじゃないか!?」と思うほど無敵感に包まれてた。
あれから数十年、老眼にはなるわ腰痛は出るわで体はガタガタ。さすがに当時のような無敵感は無い。
それどころか何となく漠然とした不安がww
そんなところへ古くからの友達が病気で入院したなんて話を聞くとますます気分が滅入る。
こういう時はスカッとするような映画を観るのも良いけど、若い頃を思い出させる映画を観てノスタルジーに浸るのも悪くない。

って事で、今回は久々に映画『スタンド・バイ・ミー』を観たので、軽く感想を書いてみようか。

 

 

この映画、1986年のアメリカ映画だけど公開当時は大学生。
映画館では観てないけど評判作だったので、全国的に普及し始めていたレンタルビデオ屋で借りて来たのが最初。
それなりに良い映画だと思ったし、テレビで放送された時も観てるけど、うん、その時は「良い映画」以外に特に感想らしいものはなかった(なにしろバブル真っ盛りの時代、オレは遊びとアルバイトに夢中な大学生だったしww)

で、先日の事だけどamazonプライム・ビデオを物色してたら『スタンド・バイ・ミー』が配信されてた。
身体にガタはきてるし昔の友達は入院するし、若い頃の気持ちに戻りたい。
久々に『スタンド・バイ・ミー』を観てみることに・・・。
これだけの有名映画、知らない人は少数だろうけど、どんな話なのかをプライム・ビデオの紹介文から引用しておくと、

1959年オレゴンの小さな町。文学少年ゴーディをはじめとする12才の仲良し4人組は、行方不明になった少年が列車に轢かれて野ざらしになっているという情報を手にする。死体を発見すれば一躍ヒーローになれる!4人は不安と興奮を胸に未知への旅に出る。たった2日間のこの冒険が、少年たちの心に忘れえぬ思い出を残した・・・。

4人の少年のわずか二日間だけの旅。
旅というよりも遠足という雰囲気。ケンカしたり沼でヒルに血を吸われたり、少年たちの冒険が描かれてる。
久々に観た『スタンド・バイ・ミー』・・・

素晴らしいじゃないか!ww

何度も観てる映画なのに、こんなに余韻が続くとは自分でも驚き。
この歳になって初めて分かったけど、ここに描かれてるのは少年たちの冒険だけじゃなかった(気づくのが遅いww)
大人への怒り、それぞれの家族への複雑な想い、将来への不安・・・そんなものがキラキラと描かれている。
まさに「青春映画の金字塔」と呼ばれるだけの傑作。

 

勉強の出来るゴーディ、ホントは頭が良いんだけど家庭の事情で将来を諦めてるクリス、軍隊帰りの父親に愛憎半ばする感情を抱くテディ、デブでのろまなバーン、それぞれが少年期に持つ悩みや葛藤を抱えて生きてる姿が瑞々しい。
悩みや葛藤を抱えてると言っても、そこはまだ12歳、遊ぶ時には本気になって遊んでるし、泣きたい時には本気で泣いてる(これが堪らん)
ラスト近く、旅を終え町に戻った4人・・・。
将来に希望の持てないクリスがこんな事をゴーディに言う。

ぼくは一生この町にいるのかな

この時のクリスの表情は堪らんな(泣)
ゴーディの答えは・・・

なんだって出来るさ

こちらの表情も良い。
ゴーディ自身も家族への複雑な想いを抱えているのに、友達を励ます姿は痛々しい。

で、ラストシーン。
大人になったゴーディがこんな文章をワープロに打ち込んでる場面で終わる。

クリスとは10年以上会ってなかった

あの12歳の時のような
友だちはもうできない

もう二度と・・・

これ、これ、この歳になってしみじみと分るけど、ホント、あの頃のような友達って出来ない。
小学生とか中学生の頃は「こいつとは一生友達!」って思っていても、それぞれが別々の進路に進むと会う事もなくなるし、いつのまにか年賀状のやり取りも途絶えてしまう。
今ではせいぜい大学時代の友達が数人という有り様・・・。
無敵感に包まれてたあの時代は終わってしまったww
そりゃ大人になった今は10代の頃と比べて格段に「知り合い」の数は多いけど、映画の中で言ってるように「あの12歳の時のような友だちはもうできない。もう二度と・・・」って思ってる。
ラストのエンドロールで流れるベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」を聴きながら長い余韻に浸ってた・・・。

 

 

いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

凹んでる時はスカッとする映画を観ましょうよww

マサト
マサト

どんな?

バイト君
バイト君

アクションとか!

マサト
マサト

どうもそういう気分じゃなかったからな

バイト君
バイト君

で、歳をとって観てみると感動したと

マサト
マサト

感動というか、いろいろ考えさせられる映画だわ

バイト君
バイト君

どうせ子役の子が可愛いとか、そんな事しか考えてなかったくせにww

マサト
マサト

・・・・・・

 

クリスを演じてるのはご存知リヴァー・フェニックス。
さすがの存在感だったけど、この映画、後々に有名になる俳優が他にも出演してる。
町のロクでもないチンピラを演じてるのはドラマ『24 -TWENTY FOUR』のジャック・バウアー役で一躍日本でもメジャーになったキーファー・サザーランド。『24』で頭のハゲかかった姿を見慣れてたのでこの映画でのフサフサした頭は新鮮ww
ゴーディの死んだ兄の役は『コン・エアー』で保安官を演じてたジョン・キューザック。
みんな良い演技をしてるし、やっぱり「青春映画の金字塔」と呼ばれるだけの映画。
今になって、やっとこの映画の良さが判った気がするww
てか、スティーヴン・キングの原作も読んでみたくなった。さっそく探してみるとしよう・・・。

 

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