今どきの若い人だと「郵趣」って聞いても何の事だかチンプンカンプンな人も居るかもだけど、オレの世代だとピンとくるんじゃないか。
郵便趣味を略して「郵趣」って言ってるけど、これは郵便や郵便局を対象とした趣味で切手収集が代表的。
オレが小学生の頃はかなりの切手ブームでデパートにも記念切手とかストックブックの売り場が常設されてた記憶がある(大丸下関店にはあった)
友達の中にはせっせと外国の切手(使用済み)を集めてる子も居たけど、当時のオレは切手には興味なかった。なんだか面倒くさそうだしww
そんなオレが大人(20代)になって切手を集め出したわけだけど、30代の後半には中断(仕事も忙しかったし他にもやることは多いww)
そんなオレだけど、久々に切手熱がメラメラと再燃してきた。
って事で、今回は切手収集の話を書いてみようか。
今から数十年前、20代の半ばに切手を集め始めたのにはキッカケがあって、何かというと・・・
ふるさと切手の発行!
1989年から発行されてる切手シリーズで、毎年、数種類の切手が発行されてる(主に都道府県別)。当時は題材となった都道府県を中心として発行されていて、発売地域が限定されていたんだけど(2007年から全国発売)、その1989年の一発目に発行されたものの中に含まれていたのが、これ・・・。
守礼門・沖縄県。
どうしてこの切手が切手収集のキッカケになったかというと・・・
沖縄に住んでたから!ww
当時、転勤族サラリーマンだったオレはこれから先どこに飛ばされるか謎。
どうせなら行く先々でふるさと切手を買おうじゃないか
と思ったのがキッカケww
ついでに生まれ育った山口県のふるさと切手も買おう
この際、学生時代を過ごした東京も・・・
こうなったら旅行で行った場所の切手も買おう・・・
そんな感じふるさと切手を集め始めたわけ。
切手収集なんて人によって集めてるテーマはバラバラ、船の切手、浮世絵の切手、動物の切手等々、数え上げたらキリがない。未使用の切手、使用済みの切手の違いもあるし、戦前の切手を集めてる人、外国の切手を国別に集めてる人・・・もう、コレクターの数だけテーマが有ると言っても良い。
切手じゃなくて消印を集めてる人も居るし、まさに楽しみ方は十人十色。
チマチマとふるさと切手を集め始めたオレだけど、コレクションが貯まって来ると他のモノも集めてみたくなる。
そこで目を付けたのは・・・
オレが生まれた年の切手!
あの頃だって記念切手は発行されてたし、どうせなら生まれた年の世界中の切手を集めようか、と考えが発展ww
外国切手を集めるなら、西ドイツの切手にも力を入れて集めてみたい。西ドイツって言うんだからもちろん東西ドイツが統一される前の切手(あの頃、東西ドイツが統一されて大騒ぎだった)
そんな訳で20代半ばからふるさと切手、生まれた年の世界中の切手、統一前の西ドイツの切手を集め始めた・・・。
切手収集を中断せずに続けてたら、今頃はけっこうなコレクションになってたかもしれないけど、他にもいろいろと興味を持って手を出してたし、いつのまにか切手収集の熱は冷めてしまったww
収集が途絶えてかなり経つけど、そんなオレが再び切手熱に罹った原因は・・・
コロナ禍!
おうち時間が増えたせいで本を読んだり音楽を聴いたり、まぁ、インドアの遊びが増えた。とは言っても、家にいる間、いつも本を読んだり音楽を聴いてるのも飽きる。
そんな時にふと目に止まったのが本棚の隅っこに入れらた切手のストックブック。
中を開いてみると、いやぁ、懐かしいな・・・。
ふるさと切手を眺めてるだけで、その土地での思い出が蘇ってくるww
オレは単純バカなので、こういう気分になるとアカン・・・。
また集めたくなった!ww
切手収集を中断してからかなり年月が経過したけど、今はどんな切手が発行されてるんだろうか・・・。
さっそく買ってきたぞ。
これ・・・。
日本切手カタログ 2022!
明治から現在に至るまで日本で発行された切手を網羅してる切手収集家のバイブルww
毎年発行されてる本だけど、いやぁ、久々に最新刊を手にすると何だか感動(大袈裟ww)
中を開くとこんな感じ・・・
オールカラーで全切手が種類別、発行年別に網羅。
昔のワクワク感が蘇ってきたぞ。
見てるだけで飽きない!
って、ノンビリと眺めてる場合じゃなかった。
切手収集を中断して以降、どんな切手が発行されてるのかチェックしなきゃ・・・。
ついでに、これまでのコレクションで抜けが無いかも確認。
ストックブックを開いてカタログと首っ引きで睨めっこ(疲れたww)
切手名を確認しながら作業を進めるけど、中断してる間に老眼になったせいで切手に書かれてる文字も見えづらいww
これも買ってきた・・・。
切手を一枚一枚確認しながらの作業、徹夜になってしまった(そしてまだ終わってないww)
まぁ、こういうのが好きだからやってるわけで、切手なんかに興味もない人にとっては拷問に思えるかもかもだけどな。
てか、切手に限らず趣味なんてのはそういうもんだろ。
興味がない人にとっては、なんの意味も見いだせない事が多いし・・・。
ルーペを使ってて一つ面白い切手の事を思い出した。
これ・・・。
1998年発行の世界人権宣言50周年記念郵便切手の4種揃いだけど、郵政省が切手のデザインを国内外から募集、「はっぴねす(Happiness)」をテーマに切手デザインコンクールを開催。その結果、世界各地より21,955点もの作品の応募があり、その中から選ばれた優秀な作品4点が切手のデザインとして採用されたもの。
この中でインド人の方がデザインした「はっぴねす」(郵政大臣賞)という切手が面白い。
パッとみた限りでは線画で書かれた可愛い切手。
これをルーペで確認すると、細かな部分が見えてくる。
これ・・・。
線画と背景を構成しているのは、“50TH ANNIVERSARY OF THE UNIVERSAL DECLAEATION OF HUMAN RIGHTS”(世界人権宣言)という文字。その文字数は驚異の1万字以上(オレが数えた訳じゃないけど、資料にはそう書かれてる)
1枚の切手に書かれた文字数としてはおそらく世界で1番か2番・・・。
ルーペが無いとこんな細かな模様は見えないからな、やっぱり切手収集の必需品(老眼だしww)
切手熱が再燃してきたところで、今回からは使用済みの切手も積極的に集めてみようかと思ってる。
マニアの人は特定の郵便局の消印を集めたりいろいろとこだわりはあるようだけど、オレの場合は郵便物に貼られた記念切手・・・。
って訳で、さっそく切手を剥がす作業も開始ww
1960年発行のハワイ官約移住75年記念、1972年の年賀切手、1987年発行のさようなら鉄道郵便記念が貼られた封書から慎重に剥がして行く・・・。
切手の剥がし方はいろいろ有って、水に浸けて電子レンジで30秒とか、ドライヤーをあてるとか、冷蔵庫に30分入れておくとかいろいろ有るけど、オレのオススメはぬるま湯に5分ぐらい浸ける方法。
小さな皿にぬるま湯を入れてそこへ切り取った切手を浸けておくと5分で剥がれてくる。
1960年発行の切手なんて、オレも生まれてないけど、そういう年の切手をこうして目の前で剥がすのも楽しい。
何だかんだで時間を忘れて作業に没頭・・・。
コロナ禍のせいでおうち時間も増えたし、おかげで切手コレクションを再開する気になった。
ふるさと切手(住んだ場所・旅行でいった場所に限る)、生まれた年の世界中の切手、統一前の西ドイツの切手・・・完成するのはいつになるんだろ。
まぁ、昔と違って今はヤフオクだとかメルカリで簡単に品物を探せる時代だけど、あまりに簡単に手に入れても面白くないし、まぁ、ボチボチ集めていくのがこういうコレクションの楽しみ方。
完成したらストックブックからアルバムに移し替えて長期保存版にしなきゃ・・・。
まぁ、専門家じゃないし展示会に出展しようなんて大それたことは事は考えてないけどww
趣味なんて・・・
自分が楽しければOK!
オレのコレクションは人に見せるために集めてるんじゃないからなww
いつものバイト君の下書きチェック

ったく、似合わない趣味ww

うっさいな!
切手は小さな美術品だぞ^^

美術品は良いんですけど、
何で僕がエクセルでリストを整理しなきゃいけないんですか!

疲れたのだわ^^
老眼で切手もよく見えんし(泣)

それこそルーペを使え!

・・・・・・
老眼とかなるもんじゃないな(泣)
てか、オレが最初に切手を集め始めた頃はエクセルなんて無かったし、手書きでノートに記録してたものだけど、便利な時代になったもんだ。
近頃は「郵趣」って言葉を知ってる人も減ってるし、実際に切手を集めてる人も減ってるんだろうな。原因は明らかで・・・
切手を発行しすぎ!
次から次に新しい切手、新しいシリーズが出てきて、収集家は大変だろ(発行される切手を手あたり次第に買い集めてる猛者も少なからず居る)。
近頃はアニメやらキャラクターやら、そういう切手も増えてきて、何だかんだで発行される切手の種類が多い。
これじゃ、ありがたみも薄れるだろ。
まぁ、オレとしてはふるさと切手のシリーズが続く限りは買い集めるけどww










コメント
初めまして。
とあるきっかけでこのブログに辿り着きました。
自分も山口県出身でゲイなので勝手に親近感を持ちながら読ませてもらってます。
軽快で読みやすく面白い文章ですね。
また、遊びに来ます。
>さとしさん
ありがとうございますm(_ _)m
好き勝手に書き殴ってる雑記ブログですが、暇な時にでも覗いてやってください(^^)