【映画】Amazonプライム・ビデオで『駅馬車』が配信されてるぞ!って話

今はレンタルビデオも普及してるし、映画やら動画の配信サービスもある。そんなわけで新作を除けばたいていの映画を自宅でお気楽に観ることができる時代。実に良い時代になったもんだと思ってる。
オレが子供の頃~青年期にかけては毎日のようにテレビで洋画を放送してたけど、娯楽が多様化してる今、あの頃のようにテレビで映画を流すのは激減したな。当時は荻昌弘「月曜ロードショー」水野晴郎「水曜ロードショー」淀川長治「日曜洋画劇場」など名物解説者の話を聞くのも楽しみだった。

他に面白い番組もなかったし、テレビで放送された映画はたいてい観てたんだけど、あまり知られてない映画で感動したり、超大作なのに肩透かしを食ったり・・・いろいろ思い出される。
で、今回の映画『駅馬車』、これも何度もテレビで放送されたはず。
初めて観たのはもちろんテレビの吹替え版だけど、前評判通りの出来栄えに大満足した事を憶えてる。それ以来、何度も見てるしDVDも買ってきて気が向いた時に観てる映画だ。

って事で、今回は映画『駅馬車』の話を書いてみようか。



テレビで放送された時の謳い文句を憶えてるけど、「西部劇の金字塔」「映画史に残る傑作」って文句が使われてたのが『駅馬車』だ。
いつの映画かというと1939年・・・。
1939年って戦争前だぞ(昭和14年)。そんな時代に、こんな凄い映画を作るんだから、アメリカってのはやっぱり凄い。
主演はもちろんジョン・ウェイン。西部劇と言ったらやっぱりジョン・ウェインだろww この映画はジョン・ウェインの出世作だし、見どころも多いし、テレビの謳い文句じゃないけど、まさに・・・

西部劇の金字塔!

その映画がAmazonプライム・ビデオで配信されてた。Amazonもなかなかやるじゃないかww プライム会員の会費を取ってるんだから、うん、これぐらいの名画は配信されて当然ww
もうDVDで何度も観てるんで、あらためてAmazonで観る事はしなかったけど、いろいろ思い出しながら『駅馬車』の話を書いてみる。

 

 

映画の事を話す時に「グランド・ホテル形式」って言葉を使う事が有るけど、どういうものかと言うと・・・ある場所に複数の人が集まってそれぞれ複数のドラマが同時に進行していくようなもの。『ポセイドン・アドベンチャー』とか『大空港』『タワーリング・インフェルノ』なんかが思い浮かぶ。日本映画でも『七人の侍』なんかはは「グランド・ホテル形式」と言っても良いだろうな。
厳密に言うとちょっとズレるかもしれないけど、この『駅馬車』「グランド・ホテル形式」と言える。狭い駅馬車に乗り合わせた人たちの人間模様、それプラス西部劇ならではの決闘シーン、インディアンとの戦い、男女の恋・・・2時間に満たない時間に様々な要素を詰め込んだ贅沢な映画だ。

軽くストーリーの流れを引用すると、

1885年、アリゾナのトントからニューヨークのローズバーグまで、保安官に連行される若者リンゴたち9人を乗せた駅馬車が大平原を走るが、途中でアパッチインディアンに急襲される。荒野を突っ走る駅馬車のスピード感にのせて、様々な人生模様が描かれる。(Amazonプライム・ビデオ)

う~ん、Amazonの紹介文だけじゃ映画の良さが伝わらない。
てか、映画史に残る大傑作に対して、たったこれだけの紹介文は失礼だろ。

 

 

なるべくいネタバレしない方向でもう少し詳しく映画の流れを書いてみようか。
映画の冒頭、ジェロニモ率いるアパッチ・インディアンが居住地を出たとの情報が騎兵隊にもたらされる。そんな時、アリゾナ州トントからニューメキシコ州ローズバーグへ向けて駅馬車が出発。
乗客はアル中の医者、娼婦、賭博師、酒のセールスマン、騎兵隊の夫に会いにいく貴婦人、銀行の金を横領してる銀行家、御者のパックと保安官のカーリー。そこに脱獄囚のリンゴ・キッドが加わって合計9名の駅馬車の旅だ。

これだけの人数の境遇や思惑を画面上で見事に説明してる脚本もすばらしい。それぞれの目的を短い時間できれいにまとめてる。「グランド・ホテル形式」でありがちな「冒頭の人物の説明に時間がかかりすぎる」点を難なくクリア。しかも、どの人物も丁寧に描かれてる。
テンポが良いので退屈しない。

途中の駅までは騎兵隊の護衛が有ったけど、中継の駅からは護衛がなくなる。アパッチ族が跋扈してる地域を護衛無しで進むか、引き返すか・・・多数決を取る事に。
結局、このまま進む事になるんだけど、駅馬車に乗り合わせた人間たちの反目が映画を盛り上げる。白い目で見られる娼婦とアル中の医者、傲慢な銀行家、小心者のセールスマン、いやぁ、ホント退屈しないww
脱獄囚のリンゴ・キッドを演じるジョン・ウェインも若くてカッコイイぞ。

次の駅ではアパッチ族の襲撃を恐れたメキシコ人達が逃げ出していたんだけど、ここでも事件。貴婦人が倒れてしまう。疲労のためじゃないぞ・・・

出産!ww

初めてこの映画を観た時は驚いた。
だって妊娠してる体型じゃないしww
まぁ、細かい事に突っ込む事は止めておくとして、この貴婦人の出産なんだけど、アル中の医者が大活躍。無事に女の子を出産して、それを甲斐甲斐しく世話する娼婦・・・。
そして、その娼婦に感謝する貴婦人・・・。

人間ドラマの要素もあるだろww

そんな時にも傲慢な銀行家、小心者のセールスマン、お喋りな御者・・・どれも個性があって面白い。
もちろんリンゴ・キッドと娼婦の恋も目が離せないぞ。

 

出産のため、もう一日だけ駅にとどまる事にした一行だけど、アパッチ族の狼煙(のろし)を見つけてしまう、襲撃の合図だ。もちろん即出発。
川の渡し場まで来たところで、そこは何もかもが焼き払われていた。終点のローズバーグへは川を渡らないと辿り着けない。駅馬車に筏をつけて何とか川を渡った一行(この川を渡るシーンは見せ場の一つと言っても良い)。

無事に川を渡ってやれやれ一安心といきたいところだけど、まだまだ油断は禁物、またまたアパッチ族の狼煙(のろし)を発見。周囲を警戒しながら走る駅馬車・・・。
さぁ、ここからは正真正銘の見せ場だ。
アパッチ族が襲撃してきた。
銃で応戦しながら逃げる駅馬車、それを追いかける多数のインディアン・・・。

とても1939年の映画とは思えない迫力!

セールスマンの胸には矢が突き刺さり、御者は撃たれて馬の制御不能。
リンゴ・キッドは先頭の馬まで飛び移って何とか馬を制御(ここは凄いアクション!)。
いよいよ弾丸も尽きた。
残された弾は1発。
このままインディアンに殺されるよりは・・・と貴婦人に銃を向ける賭博師・・・。
その瞬間、インディアンの流れ弾が賭博師に当たって賭博師は死亡。
もはやここまでか、って所で援軍の騎兵隊委がラッパを鳴らしながら到着。

 

さぁ、やっと終点のローズバーグに到着だ。
まだまだドラマは続くぞ。
リンゴ・キッドが脱獄してまでローズバーグに来た目的は父と弟を殺したプラマー三兄弟に復讐するため。
ポーカーで遊んでるプラマー兄のもとにリンゴ・キッドが来たとの知らせが入る。手に持っていたカードを投げ捨てて外へ出ていくプラマー兄・・・。




と、こんな感じの流れなんだけど、映画の楽しさを満載してるんだよね。
恋物語あり、アクションあり、ちょっとした友情もあり・・・。
もちろん、最後には善が勝つという勧善懲悪も押さえていて、この映画を観た後の気分も実に気持ち良い。
銀行の金を横領してた傲慢な銀行家にはそれ相応の報いがあるし、反目してた貴婦人と娼婦もわだかまりも解けるし(むしろ友情に昇華w)、アル中の医者も「ホントは良い人」ってのを見せてくれたし・・・。
ラストシーンも印象に残るもので、馬車に乗ったリンゴ・キッドと娼婦を見送る保安官とアル中の医者、二人の会話もラストを飾るにふさわしい洒落たものだ。
このラストを観るたびに映画『カサブランカ』のラストシーンを思い出すんだけど、あの映画と同じような気持ち良さなのだ。

 

古い映画だし、昔と違ってテレビで映画を放送する機会も減ってるんで、若い人だとこの映画を観た事ないって人は多いだろうけど、音楽も含めてこの映画は最高のデキだな。
以下、wikiさんに掲載されてた資料を引用しておくと、どの時代、どのランキングでも常にランクインしてるぞ。

  • 1980年:「外国映画史上ベストテン(キネマ旬報戦後復刊800号記念)」(キネマ旬報発表)第7位
  • 1988年:「大アンケートによる洋画ベスト150」(文藝春秋発表)第9位
  • 1989年:「外国映画史上ベストテン(キネ旬戦後復刊1000号記念)」(キネ旬発表)第7位
  • 1995年:「オールタイムベストテン・世界映画編」(キネ旬発表)第7位
  • 1999年:「映画人が選ぶオールタイムベスト100・外国映画編(キネ旬創刊80周年記念)」(キネ旬発表)第7位
  • 2009年:「映画人が選ぶオールタイムベスト100・外国映画編(キネ旬創刊90周年記念)」(キネ旬発表)第10位

 

そうそう、この映画、ちょっとばかり遊び心もあって・・・。
例えばリンゴ・キッドの到着を知ってプラマー兄がポーカーの札を投げ捨てて立ちあがるシーン。
この時、出来上がってるポーカーの手役が示されるんだけど、スペードのAクラブのAスペードの8クラブの8・・・つまりAと8のツーペア
これは「デッドマンズ・ハンド」と呼ばれてるもの。西部開拓時代の実在の人物で庶民のヒーロー、保安官でもありガンマンでもあり北軍の兵士でもあったワイルド・ビル・ヒコックが酒場でポーカーに興じてる時に背後から撃たれて死亡した時、彼が手に持っていた手札がこのツーペア
監督ジョン・フォードの遊び心が感じられるシーンだ。

この映画『駅馬車』だけど、当然アカデミー賞も受賞してるのかと思いがちだけど、受賞してるのはアル中の医者を演じたトーマス・ミッチェルの助演男優賞と作曲・編曲賞のみ・・・。
同じ年に『風と共に去りぬ』があったため作品賞をはじめ主だった賞は軒並みかっさらわれてる(涙)
興行的には大ヒットした映画だけど、賞レースでは運が無かった映画。普通の年なら文句なしに作品賞なのにな・・・。

気になる点も少しだけ・・・。
この映画、ジェロニモ率いるアパッチ族が悪の権化のように描かれてるけど、こんな差別的な描写、今じゃ許されないんじゃないか?
ほんとんど未開の現地人って扱いだろ(泣)




いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

映画を娯楽として捉えるなら、たしかにこれは一級品^^

マサト
マサト

だろ!?
お前らももっとこういう映画を観ろ!

バイト君
バイト君

観ろ、というか・・・
観る事を強制したでしょうが!

マサト
マサト

強制したけど、観て良かっただろ^^

バイト君
バイト君

まぁ、良い映画なのは認めます・・・

マサト
マサト

ぁんだよ、その言い方!
お前らが夢中になってるボヘミアン何とかって映画より、よっぽど良いだろ~が!

バイト君
バイト君

クイーンにはクイーンの良さが有ります!(怒)

マサト
マサト

結局、フレディのモノマネやんか・・・。
あんな腫れぼったい目をしたフレディなんか、オレは認めない!

バイト君
バイト君

・・・・・・

 

そりゃ、『ボヘミアン・ラプソディ』がヒットしたのは知ってるし、オレも映画館で観てきたけど・・・。
リアルタイムでクイーンの活躍を見てきたオレにしてみれば、あの映画で主演を演じてるラミ・マレック、あれをフレディとは言いたくないww
良く出来てる映画なのは認めるけど、だからと言ってオレが好きになるとは限らないのだ。

オレの中のフレディは孤高だ!

モノマネされてたまるか!ww

まぁ、要は感情的な問題だな・・・。
言っておくけど、あの映画が悪いとは言ってない(むしろ良いデキww)
けど、あの映画を観るぐらいなら、本物のジョン・ウェインを観る方がオレの好みって事だ。

 

【映画】ホンモノは時代を超える!『第三の男』は映画史に残る傑作!って話
映画史に残る傑作『第三の男』を観た。この映画、これまでに軽く50回は観てるけど、吹替えで観るのは今回が初。やっぱり名作、何度観ても名シーンは色褪せない。有名な名セリフも声優が上手いおかげで違和感なかった。土曜の昼に気楽に観るには吹替えも良いな。
映画「東京物語」は日本人の家族の絆を問う良作だ!って話
映画「東京物語」だ。この映画は、家族の絆、夫婦、親子、老い・・・様々な要素を詰め込んだ佳作だな。観るべき映画!原 節子も美しい!ファンになりました!ww
懐かしの名画を紹介!「心の旅路」はメロ・ドラマの王道って話
懐かしの名画を一つ紹介。1942年の映画「心の旅路」だ。記憶を失った男と、記憶が戻る事を願いつつ耐える女。これ、恋愛映画の傑作じゃないかと思うのだ。そりゃ、現代の目から観れば、古臭い部分もあるけど、現代でも通用する部分もたくさん有るように思うぞ。小道具の遣い方なんて、かなり上手いと思ってる。「記憶喪失」を初めて厚かった...
大女優 キャサリン・ヘプバーンの話。映画「黄昏」を観た!
アメリカの大女優、キャサリン・ヘプバーンの「黄昏」を観た。老境の夫婦をヘンリー・フォンダと演じてるけど、良いなぁ・・・。こういう人を良妻賢母って言うんだろうな。憧れる!ヘンリー・フォンダと共にアカデミー賞を受賞。
【映画】社会の底辺であえぐ人間を描く・・・『そこのみにて光輝く』
衝撃作だった。映画『そこのみにて光輝く』だけど、うん、傑作なのは間違いない。だけどなぁ、これ、クリスマスなんかに観るんじゃなかった。気分はドンヨリと暗く落ち込んでしまったぞ。ここで描かれるのは社会の底辺であえぐ人たち。いやぁ、衝撃だった。

 

カサブランカ [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ
¥1,405(2019/09/24 19:51時点)



コメント

リンク

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 戦うオヤジへ

f:id:masa10t:20181113062414j:plain