久しぶりにAmazonプライム・ビデオを開いてみた。
親切な事に「あなたへのオススメ」なんてのが表示されるんだけど、そこで目に止まったのが『死役所』というドラマ。
市役所ならわかるけど『死役所』ってタイトルは何か気になる。
タイトルだけ見て感じたのは、
漫画とかラノベのタイトルみたいだな!
って事。
まぁ、Amazonプライム・ビデオのドラマ枠に表示されてるんだから、ドラマなのは間違いない(作品の良し悪しは別問題)。
タイトルから想像してホラー系のドラマかと思ったわけだけど、レビューを確認してみるとホラー系ではないらしい。しかも高評価が並んでる。
『死役所』というタイトルも気になるし、レビューも高評価・・・。さっそく第1話を観てみることに・・・。
って事で、今回はドラマ『死役所』について簡単に感想を書いてみようか。
この『死役所』というドラマ、原作はあずみしきの漫画をドラマ化したものだけど、そういう漫画があるなんて全然知らなかった(泣)
製作はテレビ東京で2019年10月から12月まで新ドラマ枠「ドラマホリック!」で放送された全10話のドラマシリーズ。
テレビ東京ってオレのイメージだとニッチな作品を作るテレビ局ってイメージなんだけど、ドラマでも良作をいくつか製作してる。大きな金額をかけなくてもピリリとパンチの効いた作品が多いのだ。
例えばこういう奴とか・・・。
【ドラマ】古くてボロい宿の魅力を再発見!『日本ボロ宿紀行』の続編が待ち遠しい!って話
今回の『死役所』だけど、こちらも負けず劣らずの良作に仕上がってたな。
1話30分のドラマだけど肩の力を抜いて観るにはちょうど良い尺。
で、さっそく全10話を感想を書くと・・・
面白い!ww
タイトルから想像できる通りゲラゲラ笑うようなドラマじゃないけど、妙に観るものを惹きつける磁力のあるドラマだった。
以下、もう少し詳しく書いてみようか。
このドラマ、どういうドラマなのかと言うと現生とあの世の間にある死役所を舞台とした物語。
これだけじゃ解りにくいかもなのでwikiさんから軽く引用すると、
此岸と彼岸の境界に存在する、市役所ならぬ「死役所」。ここには、自殺、他殺、病死、事故死、寿命、死産までありとあらゆる人が訪れ、死後に自分の死の手続きをする場所である。死役所職員は全員同じ理由で死亡しており、なぜ死後職員として働くことになったのか、そもそも死役所の存在理由とは…死役所を訪れる人や職員が死んでなお「自分の人生はなんだったのか」と考えている物語である。
あの世に行く前に手続きをする役所が「死役所」って事。
物語の骨格は全10話どれも同じで、死んだ人が死役所で生前を思い出しながら「あの世」へ旅立つという流れ。
殺された人は「他殺課」、自殺した人は「自殺課」、事故死の人は「事故死課」という具合に、自分の死因の課に行って手続きを行って成仏の扉を開けるというもの。
毎回、ゲスト出演者が亡くなった人を演じてるんだけど、基本的に1話完結。なのでどこから観ても良さそうなもんだけど、唯一、というか毎回出演してる人たちもいる。
それが死役所の職員。
最初のうち、この職員たちがどうして死役所で働いてるのかも明らかにされていないし、そもそもの死因もわからない。
で、一発目の衝撃が訪れるんだけど、第1話の終わりに明らかになるのが、この死役所の職員たち・・・
元死刑囚!
いやぁ、眠気もぶっ飛んだww
まさかそんな設定で攻めて来るとは予想外、真剣に驚いたぞ。
死役所の職員を演じるのはTOKIOの松岡昌宏や松本まりか。中でも特に好演なのがでんでん。この人、NHKの大河ドラマや連ドラにも出演してる演技派だけど今回も存在感のある演技だった(演じてるのは「他殺課」職員)。
全10話のうち前半の5話ぐらいまではゲスト出演者の話をメインに描いてるんだけど、後半からは死役所職員の過去も徐々に明らかにされていく。
死役所の職員は元死刑囚なんだから、もちろん現生で人を殺したり悪い事をしてきてるんだけど、それぞれの元死刑囚の回想のシーンはちょっと考えさせられるものばかり。
他人には理解できないような出生の秘密を抱える職員、でんでんのように「同じ事が起こったら、また同じ事をする」という職員、新興宗教に家庭を壊された職員・・・どれも同情してしまうような描き方。
まぁ、ドラマなんでね、実際の死刑囚が同情に値するかどうかってのは別な問題(オレなんかは、さっさと死刑執行してほしいと思ってる方)。
死役所の職員たちが元死刑囚ってのも解かったし、それぞれに同情するような事情がある事も解った。
で、ここで第二の衝撃・・・
松岡昌宏演じる市村正道も死刑囚なんだけど、なんと・・・
冤罪!
このシーンを観た時はちょっと腰を抜かしそうになった(泣)
何だかんだで1話30分の全10話、二日連続の徹夜で観てしまったww
これだけ集中してドラマを観たのは久しぶり。
肩が凝るような重苦しさも無く、それでいて少し考えさせられるドラマ。良いドラマだったな。
原作も読んでみたくなったぞ。
原作と映像化作品の違いを探すのも面白そうだし、ちょっと『死役所』にハマりそうな気がしてるww
いつものバイト君の下書きチェック

ジャニタレは嫌いなくせに、このドラマは褒めるんですねww

松岡昌宏も頑張って良い味を出してたからな

いろいろ衝撃があったようでww

職員が元死刑囚ってのも驚いたけど、そのうちの一人は冤罪って(涙)

冤罪なのに死刑執行されたと・・・

その辺りの突っ込みどころは触れちゃアカンww
これはドラマなんだから・・・

だから?

楽しんで観る事が大事だろ!

・・・・・・
そりゃね、映画でもドラマでもアラを捜せば何か見つかる。
だけど、少々の突っ込みどころは目を瞑っても良いだろ。
この『死役所』はいくつかの突っ込みどころを吹き飛ばすだけのパワーの有るドラマだった。
まっ、ホントに冤罪で死刑にされたらたまらないけどな・・・。







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