上手な文章を書きたい・・・けっこう切実な思いだったりする!って話

行きつけの喫茶店があるんだけど、そこで開いた週刊誌・・・。
何となくパラパラとめくってたんだけど、さすがに週刊誌、そこには政治ニュース、時事問題、世間で騒がれてる芸能ネタ等々、さまざまなニュース(もはやニュースとは呼べないようなゴシップまで)、いろいろな「情報」が印刷されてる。
で、ふと目に止まったのが、こちらの連載もの・・・。
週刊文春の創刊60周年記念の短期集中連載として、ビートたけしが執筆してる実録小説。

ちょうど連載1回目だったんで読んでみたけど、これが実に面白い。クスクス笑いを誘うような描写は、目の前に風景が広がるような躍動感だし、読む人間を飽きさせない話の流れはスポーツカーに乗ってるような疾走感さえ覚える。
連載物なんで、もちろんこの第1回において「起承転結」だの「序破急」だの、そういう文章構成はなされてないけど、文章自体が上手いから退屈しない。

でね、こういう文章を読むといつも思うんだけど・・・

こんな文章が書きたい!

ブログなんてのを書いてる身としては、自分の文章が気になって仕方ないのだ。
自分の書く文章が上手いとか、読みやすいとか、これっぽっちも思ってないし出来る事なら上手に文章を書きたいと思ってる。
って事で、今回は「上手に文章を書きたい」っていうオレの切実な?思いをつらつらと書いてみようか。



学習塾なんてのをやってると、たまに子供らに訊かれる事がある。

どうやったら作文が上手くなりますか?

平気な顔をして「日本の名作小説を読め」なんて答えてるけど、作文が上手くなる方法なんて・・・

オレの方が訊きたいぐらいだ!ww

そもそも「上手な文章」ってどんな文章なんだ、って事だけど、これだって読み手によって「上手な文章」の意味は変わってくるだろ。
小説やらエッセイなんてのは「起承転結」「序破急」を踏まえた構成で、読み手に情景が広がるような文章が良さそうだし、評論とか何かのレポートのような文章だと、今度は逆に情緒的な描写は無くした方が良いような気もする。

どちらにしても大事な事は「読み手にわかりやすいかどうか」が一番大事、肝心かなめの部分だと思う(思っていても、それが出来ないから悩んでるww)
それに、オレの場合はもっと根本的な問題もある。
この際だから白状するけど、オレは・・・未だに・・・

句読点の使い方をしっかり理解できてない!(涙)

これね、もう小学生の頃からの悩みだぞww
小学生も高学年になると文章を書く機会が増えるだろ、読書感想文とか何かの文集とか。こういうのを書かされるたびに、オレは小さな胸を痛めてた。どこに句読点を入れたら良いんだろう、ってな(泣)
この悩みは中学生になっても続くし、高校生になっても解消されなかった。一番のハードルは大学受験の時だな。オレの文章は評価されないんじゃないか?って真剣に悩んでたしww
そりゃ理屈では解ってるぞ、句点は一文の終わり読点は接続詞や接続助詞の後に打つと読みやすい長い主語の後に打つ等々・・・だけど、いざ書き始めると・・・

舞い上がってしまってどこに打つのか解らなくなる!ww

大人になった今でも真剣に悩んでるからな。
大人というか、成人してる子供が居てもおかしくない歳だけど、ホント、今だに悩みの種。そういうオレが学習塾なんてのをやってるってのは、なかなか皮肉な現実ww

 

句読点を悩まずに打てるようになったとしても、それが「上手な文章」になってるかと言うと疑問で、読み手に解りやすくないと文章としての値打ちも半減。
そこで、高校生の頃に教師に勧められたのが志賀直哉
志賀直哉といえば『小僧の神様』『暗夜行路』が有名で、文化勲章も受賞してる大小説家だけど、簡潔明瞭な文章は「小僧の神様」をもじって「小説の神様」とも呼ばれてる。文章の理想形とも呼ばれてたそうで、芥川龍之介森鴎外「私にはあのような文章は書けない」とも評価してたらしい。

勧められるまま『暗夜行路』を読んでみたけど、うん、高校生の時のオレには、これのどこがお手本になる文章なのか理解出来なかった。
まぁ、理解できていれば句読点の打ち方ぐらいで頭を抱えてないけどww

 

そんなオレでも自分の肌に合う文章かそうでないかぐらいは区別できる。
たとえば文章が「美しい」「美しくない」か・・・。
宮本輝『蛍川』、これは描かれる情景も美しいけど、その情景を描き出す文章が美しくて感動した。

小説「蛍川」は日本語の美しさを体現する!
宮本 輝の川三部作。今回は「蛍川」を読んでみた。これは美しいな。ラストの描写は息をのむほどの美しさ。文庫本で94頁の小説だけど、この短い小説の中に、生と死、友情、嫉妬、恋心、性への目覚め、等々、いろいろなモノが詰め込まれてる。運命に抗いながらも運命に翻弄される人間の姿を美しく描いた小説だ。

これほどの文章を読むと、真似してみようって気も起きないww
ただ、夢中になって読むだけだ。
ミステリーやサスペンスなんかは、ストーリー(結末が気になるっていうドキドキ感)で夢中にさせるものが大半と言っても良いけど、文章自体で夢中にさせる小説はなかなか無い。

よく有るのが「翻訳モノ」の悪いパターン。日本語訳がてんで出来損ないでせっかくの小説が台無しになってる。いろいろ例を挙げてもいいけど、それこそ問題が起きると面倒くさいんで例は挙げないでおくか。




人間が言葉を覚えるのは親とか兄弟姉妹、まわりの人の会話を真似する事から始めるわけだし、言葉に限らず野球とかテニス等のスポーツ、ギターなんかの楽器だって「人の真似」から入る事は一つの方法だと思ってる。
それなら文章の書き方だって・・・

人の真似をしてみよう!

と思い立って、意識的に人の文体を真似しようとした時期も有ったぞw
それこそ村上春樹重松清の小説、名エッセイストの團 伊玖磨の文体を真似しようとしたけど・・・

徒労に終わった!

文章を書くどころか、頭の中の回路がパンクww
村上春樹のような洒落た比喩表現なんて書けないし、あんな透明感のある文章ももちろん無理。かと言って重松清の小説のように、誰にでも情景が浮かんでくるような描写なんか、オレが書けるわけなかった(これ、10分で挫折ww)
ついでに言うと、團 伊玖磨『パイプのけむり』のような、ゆる~くモチーフを示すような文章も無理だ。

まぁ、句読点の打ち方に悩んでるって時点で、有名作家の真似をする事自体、無謀な試みなんだけどな・・・。

 

句読点の打ち方なんて、教科書的には長い主語の後接続詞の後前提と結論の間(原因と結果の間)対比強調「てにをは」の省略・・・まぁ、いろいろ有る。
と言うか・・・

有り過ぎ!ww

有り過ぎだから、オレは悩んでるわけで・・・。
こんな状態なんで高校生の頃なんか、真剣に思ってた。

英作文の方が、はるかに楽チン!



いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

これ、マジなんですか?ww
句読点の打ち方が解らないって・・・

マサト
マサト

まぁ、文章を書くたびに悩んでる事はたしかだ(泣)

バイト君
バイト君

・・・・・・

マサト
マサト

特に読点が難しい(泣)

バイト君
バイト君

深く考えすぎなんです!

マサト
マサト

・・・・・・

バイト君
バイト君

読んだ時の・・・
リズムを考えて読点を入れればOK!^^

マサト
マサト

リズム!

バイト君
バイト君

自分で読んでみて、リズムを確かめてみれば解るでしょうが!

マサト
マサト

・・・・・・

バイト君
バイト君

下ネタはスイスイ書くくせに、変なところで悩みすぎww

マサト
マサト

・・・・・・

 

なるほどな、リズムか・・・。
たしかにリズムなんて考えた事もなかった。
いつも書きっぱなしだし、誤字脱字はバイト君にチェックさせてるし、自分で文章を読み返すなんてやった事なかった。

今度から自分でも読み返してみよう。

 

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