【読書】言いにくい事をズバリ言ってる・・・『言ってはいけない 残酷すぎる真実』

以前から気になってた本が有るんだけど、新聞や各種の書評で評判になってた本だ。
最近では続編も出たようで、こちらも売れてるらしい。
読もう、読もうと思っていても、仕事やらその他やらなきゃいけない事が多くて、なかなか読む機会が無かったけど、今回、初めて手に取って読んでみた。
それが、この本・・・

新潮新書から出てる橘玲『言ってはいけない 残酷すぎる真実』だ。
いやぁ、面白かった。あれだぞ、面白いって言っても、ゲラゲラ笑うような本じゃない。仮にも新潮新書から出てるんだし、れっきとした評論だ。
じゃぁ、何が面白いのかというと・・・

我々が思っている事、感じている事でも、世の中のタブーに触れたりして、なかなか口に出して言えない事を書いてる!

ってところだ。
ほら、普通に生活してても、口に出して言えない事ってあるでしょ。
こんな事を言ったら変わり者って思われるんじゃないか?とか、オレはこう思うけど、差別と思われそうだから言わないでおこう、とか・・・。
そういう事を書いてるんだけど、ただ書いてるだけじゃない。ちゃんとした大学の統計調査やら心理学のテストの結果なんかを紹介しながら、なかなか説得力のある文章で書いてる。

って事で、今回は橘玲『言ってはいけない 残酷すぎる真実』を読んだ個人的な感想を書いてみようか。



この本、面白くて一気読みしたんだけど、どんな本なのかをを軽く説明してみよう。
説明と言ってもオレがグダグダと説明するよりも、本のカバー裏に書かれてる紹介文を引用する方がはるかに伝わると思うので、ちょっと引用してみる。

この社会にはきれいごとがあふれている。人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではない━だが、それらは絵空事だ。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外でなく、美人とブスの「美貌格差」は約3,600万円だ。子育てや教育はほぼ徒労に終わる。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、口に出せない、この不愉快な現実を直視せよ。

って書かれてる。
かなり刺激的な紹介文だ。

これ、理想主義者からみたらトンデモ本に思われるかもしれないような内容もいろいろ含まれてるんだけど、この本の著者、かなりの勉強家らしくて巻末には注釈・参考文献が列記されてる。いろんな専門書に書かれてる事実を裏付けとして考えを述べているんだけど、この参考文献のおかげで文章に一定の真実味重みが加わってる。

紹介文だけでも刺激的だけど、目次に目を通すと、さらに刺激的な文章が並んでる。
例えば・・・

  • 馬鹿は遺伝なのか
  • 犯罪は遺伝するのか
  • 人種とIQについてのタブー
  • 「知能格差」の真因とは
  • 進化のために赤ん坊が殺される
  • 「発汗しない子供」は良心を学習できない
  • 子供の選別と親の免許制
  • 写真から性格や未来がわかる
  • 外見から知性は推測できる

すごいな・・・。
目次にこんな項目が並んでるわけで、オレなんか読む前からワクワクしたぞ。

本文にはどんな事が書いてるんだ!?

テレビやらラジオで言えないような事が書かれてるような気もするし、ワクワク感は最高潮だww
で、目次はまだまだ続いてて、こんな項目も・・・

  • 男と女は別々のものを見ている
  • 低学歴の独身女性があぶれる理由
  • 睾丸とペ〇スの秘密
  • 女性がエクスタシーで叫ぶ理由
  • 「氏が半分、育ちが半分」の真偽
  • 英才教育のムダと「バカでかわいい女」

とうとう睾丸だのペ〇スだのエクスタシーなんて言葉もでてきたww
これが、遺伝学やら統計に基づいて書かれてるんだから凄い。

 

普段、我々が思ってる事、感じてる事でも、差別に繋がるような事、タブーに触れるような事はなかなか口に出して言えない。
例を挙げると、何か凶悪事件の犯人が逮捕された時、ニュースで犯人の顔を見て、

あ~、この顔は事件を起こしそうな顔だな

とか、

ワルそうな顔だから、こういう事件を起こすんだな

なんて思う人も多いと思う。
だけど、それを口に出して言う人は少ないだろ。
各種調査の統計だとか心理学の実験結果をもとにして、この種の感情に触れているのが、第六章の「見た目で人生は決まる━容貌のタブー」だ。
まぁ、こんな調子でタブーに切り込んでるのが本書。




特に印象に残ったのは第五章。
反社会的な人間はどのように生まれるのか、って事について書かれてるんだけど、作者が書いてるのは・・・

子供の時にある程度の予測が出来る!

って事。
これには驚いたな。
心拍数の少ない子供は、将来、反社会的人間になりやすいって事を、各種調査の結果を紹介しながら、何故そのような結果が生じるのかを書いてる。
これ、巻末の参考文献がなかったら、作者のヨタ話と思われるような話だけど、きちんとした調査結果ってことだから、なんだか恐ろしさも感じてしまう。
外国の学者が提唱したという「子供の選別」「親の免許制」なんて、まるでSFの世界の話のように感じるけど・・・。

 

驚くばかりじゃなくて、ウンウンと頷ける箇所も多かった。
例えば、外見から知性は推測できる、って部分。
学習塾なんてのをやってると、どうしても子供の外見である程度の学力が測れてしまう。
まぁ、子供相手なんで知性というよりは学力なんだけど、外見を見ただけで、この子はデキそう、とか、この子は苦労しそう、って何となく予測してしまう。
そして、この予測は・・・

たいてい当たってる!

もちろん外見だけで決めつけるのは良くないけど、こんな事は、どこの親だって知らず知らずのうちにやってるんじゃないか?
自分の子供が友達を家に連れてきた時に、我が子の友達が頭が良いか悪いか・・・

値踏みしてるだろ!ww

ただ、そんな事を大っぴらに言えばいろいろ問題も出てくるだろうから言わないだけで、他人を外見で判断するってのも、たいていの大人がやってる事だ。

まぁ、こんな感じで普段は口に出して言えないような事を、いろいろと書いてるのが本書。
白人と黒人のIQの違いなんて、それこそ人種差別につながるし、なかなか言える事じゃない(コトの真偽はともかくとして)。

なるほど評判になるだけの内容の本だった。
この本を読んで思うのは・・・

人間も進化の過程の途中!

って事。
一気読みさせる推進力のある本である事は間違いないな。



いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

凄そうな本・・・

マサト
マサト

いやぁ、凄かったぞww

バイト君
バイト君

マサトさんが凄いって言うぐらいだから・・・
かなりのもんww

マサト
マサト

これだけ言いたい事を書けば気持ちイイだろうなww

バイト君
バイト君

・・・・・・

 

この本に書かれてたけど、「人は見たいものを見る」
逆に言えば、見たくないものからは目を背ける、って事だろ。
その「見たくないもの」に目を向けさせるのが本書だ。

続編の『もっと言ってはいけない』も読んでみようと思ってる。

 

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