昭和世代には懐かしい、喫茶店のナポリタンを作ってみた話を書いてみようか。
その前に少しだけ想い出話。
オレはバブル絶頂期にサラリーマン一年生だったんだけど、バブルを知ってるって事は、完璧に・・・
昭和世代!
イケイケドンドンの右肩上がりの時代を少しでも社会人として過ごせたのは、まぁ、幸せな世代だと思ってる。バブルがはじけて、就職氷河期とか長い不況の頃に青春時代を過ごした世代はちょっと気の毒な気もしてるぞ。
でね、オレの子供時代ってのは昭和40年代~50年代だけど、よく連れて行かれたのが喫茶店だ。
母親とお出かけしたりすると、必ず駅前の喫茶店に入ったり・・・。
母親が忙しくて晩飯を作れない時に、父親と晩飯を食べに行ったのも喫茶店だ。
いつも食べていたのは・・・
スパゲッティ!
うん、あの頃は、パスタなんて呼び方は聞いた事もなかったww
もちろんペペロンチーノだとかペスカトーレだとかジェノベーゼなんて見た事も聞いた事もない。
あの頃、スパゲッティと言えば・・・
ナポリタン!
どこの喫茶店でも置いてた人気メニューだ。
てか、ナポリタンを置いてない喫茶店って、よほど偏屈なコーヒー専門店とか音楽喫茶とか、それぐらいだっただろ。
山口県の下関なんていう地方都市では、スパゲッテイ=ナポリタンってのが常識だったな。
幼稚園の頃だっけ、初めてナポリタンを食べた時のことはよく覚えてるぞ。
母親と入った喫茶店、出てきたのはナポリタン・・・。
母親が食べ方を教えてくれた。
これ、フォークを使って、こうやって巻いて食べるんよ^^
いやぁ、この食べ方は子供のオレには衝撃だったww
それまで箸とスプーンしか使った事ないオレが、いきなりフォークだぞ。しかも目の前には初めて見るナポリタン・・・。
食べてみると、これが、
旨い!
そりゃ、ファンにもなるだろ。
それ以来、喫茶店に行くたびにナポリタンを注文してたな。
って事で、今回は懐かしい喫茶店のナポリタンを作ってみたって話だ。
日曜日、テレビで大学駅伝のゴールを見届けたのが午後2時。
昼飯も食べずに応援してたんだけど、この時間になるとさすがに空腹だ。
同居人が騒ぎ出した・・・。

ね、ね、もう駅伝終わったし、お腹空いたのだわ!^^
何か作って!^^
まぁ、休みの日ぐらいは何か作ってやろうとは思ってるんでね、とりあえず冷蔵庫の中を確認。
玉ねぎ、ピーマン、ウインナー・・・。
ちょっと思案して食器棚を開けてみると、保管してたゆで麺のスパゲッテイ・・・。
ナポリタンを作る事に決定だ。
まずは麺を茹でなきゃいけない。
今回の緬はこちら・・・。
2.2mm!
オーソドックスなのは1.7mmとか1.8mmなんだろうけど、ガッツリ食べたいんでね、ここは太麺の2.2mmを使うぞ。
そういえば、昔、付き合ってた女子が1.2mmの細い緬でナポリタンを作ってくれたことがあったけど、
一発で恋が冷めた!ww
細すぎる緬でナポリタンなんて、オレの好みじゃないのだ。
大量の水を沸騰させたら緬を投入だ。
忘れちゃいけないのが塩。
水が1Lなら塩は10g、水が2Lなら塩は20gを入れておくぞ。
大事なのは最初からたっぷりのお湯で緬を茹でること。
これ、お湯が足りないからって、途中で水を足すと(さし水)、スパゲッテイの場合は良くない気がする。
うどんとかそばの場合は、ふきこぼれを防ぐとか、麺を引き締めてコシを出す目的で「さし水」をする場合もあるけど、パスタ系は一気に柔らかくしていく方が旨い(独断ww)
で、麺を茹でてる間に材料のカットだ。
こちはウインナー、ピーマン、玉ねぎを食べやすい大きさにカット。
ウインナーの代わりにベーコンを入れてもOKだ。
そうそう、マッシュルームを入れる人も居るらしいけど、マサト食堂は入れないぞ。
嫌いだから!ww
さて、肝心のソースを作らないとだ。
ナポリタンって言うと、ただケチャップを和えるだけって思われるかもしれないけど、ケチャップだけだと懐かしい喫茶店の味にならない。
そもそもケチャップだけだと酸味が強くて、味も単調になってしまうだろ。
二人分の分量を大まかにまとめると、
- ケチャップ~大匙7
- ウスターソース~大匙1
- 砂糖~小匙1
- 塩~少々
- 牛乳~大匙2
これをボールの中で混ぜ混ぜだ。
これね、牛乳を混ぜると色が微妙になってくる。
なんて言うか、薄いような・・・。
ナポリタンの色と違うように感じるかもだ。
ナポリタンって、もっとケチャップの赤い色が目立ってるように感じるかもだけど、この状態で問題ない。
これが昭和の喫茶店の懐かしいナポリタンの味になるww
さて、そろそろ緬が茹で上がる頃。
好みの固さになったらザルに上げてしばらく放置。
これ、すぐに作り始めるよりも、30分程度は放置して緬を落ち着かせるのがマサト食堂。
その方が美味しく出来るような気がするww
まぁ、放置してる間は同居人がソワソワしてるけどww
ここでポイント・・・
ゆで汁は捨てない!
パスタを茹でたお湯は、大匙10杯程度は別の容器に入れておこう。
後でゆで汁を使う事で、味が良くなるのだ。
ここはマサト食堂の譲れないこだわりww
さっ、麺も落ち着いてきたし、そろそろ完成に向かって作業開始だ。
熱したフライパンでバターを溶かしたら、まずは玉ねぎを投下。
玉ねぎが柔らかくなるぐらいまで炒めたら、ウインナーとピーマンを投下だ。
塩コショウも振り振りするぞ。
出来上がったら、別な器に移しておくぞ。
ここに、そのまま緬だとかソースを入れるのは良くない・・・。
空になったフライパン(洗わなくてOK)に、先ほど作っておいたソースを投入だ。
グツグツと軽く煮詰めていく。
これで酸味を飛ばす作戦だ。
焦げ付かないように、丁寧に混ぜ混ぜ。
沸騰してきたら、器に移しておいた玉ねぎやらピーマンをソースの中に投入だ。
混ぜ混ぜ・・・。
全体にソースが回ったところで、いよいよ緬の投下。
フライパンの中に面を入れるぞ。
で、ここでポイント・・・。
先ほどのゆで汁を投入!
緬をほぐすために水を入れるのはNGだ。
せっかくゆで汁があるんだから、これを使うぞ。
ゆで汁を使う方が、緬に馴染んで優しい味になる。
って事で、完成した。
マサト食堂、懐かしい昭和の喫茶店のナポリタン
同居人はフォークを握りしめて、すでにテーブルに着席。
目の前に置いてやる。
いつものようにガツガツと食べ始めた・・・。

美味し~い!
これ、私が作るナポリタンと違うわ!

・・・・・・

美味しすぎる~!^^

・・・・・・
5分で完食しやがった。
で、とりあえずオレも実食だ。
まずは軽く一口・・・。
うん・・・
旨いっ!
これは懐かしい喫茶店の味だ。
牛乳を入れることで、ケチャップだけのナポリタンみたいなトゲトゲしさが無い。
かすかに感じる甘さも食欲をそそる。
緬のゆで加減も最適。
そして、なんと言っても・・・
このギトギト感!
これぞ、あの頃の喫茶店のナポリタンだろ。
どこの店でもギトギトしたナポリタンを出してたからなww
口の周りをケチャップだらけにして食べてた子供の頃を思い出したぞ(涙)
てか、最近、料理の記事が増えてきたな(泣)
ここは料理ブログじゃないのに・・・。
ついでなんで、Instagramに公開してる写真も少し出してみよ。
マサト食堂。チーズタッカルビを作ってみた。とろ〜りチーズとコチュジャンと唐辛子が絶妙の組み合わせ。激ウマだった…。#チーズタッカルビ#男の料理#鶏肉
子供の頃からスパゲッティと言うとナポリタンだと思ってたんでね、進学で上京した時に初めてイカ墨パスタを見た時は衝撃だったww
あんな真っ黒なスパゲッティなんて見た事なかったからな・・・。
今じゃ、訳の分からん名前のスパゲッティも多いけど、オレにとってのスパゲッティは・・・
ナポリタンだ!ww
同居人の下書きチェック

これは懐かしい味だわ!^^

・・・・・・

昭和の喫茶店の味なのだわ!^^

お前、昭和なんて少ししか知らんだろ・・・

・・・・・・

せいぜい小学生か中学生だろ・・・

喫茶店の味はわかるのだわ!(怒)
子供の頃、親と行ってたのだわ!

・・・・・・

謝れ!(怒)

・・・・・・
飯も作らされて、あげくに謝る事を強要された・・・。
逃げ出したい!(切実)






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