映画『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』の話

最近は便利になったもので、
今日はどんな出来事が有ったんだろ?
って気になると、wikiさんを開けばたちどころにその日に起こった出来事を知ることが出来る。
で、今日(11/25)は何が起こったのかと言うと・・・

三島由紀夫が自殺した日!

まぁ、今時の若い人は三島由紀夫なんて言われても、知らない人も多いだろうし、『金閣寺』だの『仮面の告白』だの言われてもチンプンカンプンかもしれないけどな。
けど、オレぐらいの年代だと、まだまだ三島由紀夫の影が色濃く残ってた時代に小中高と過ごしてるんでね、三島由紀夫って聞くと、何かしら心の中にモヤッとしたものが浮かんでくる。

三島由紀夫が自殺したのは1970年11月25日なんだけど、オレは1歳か2歳だな。
それでも小学校に上がると、小説好きな担任が三島由紀夫の事を話したり、高校生の頃までは授業でよく三島の話が出たもんだ。
なにしろ教えてる教師はリアルタイムで三島の自殺のニュースに触れてるんだから、そりゃ、何かの拍子で話に出てきてもおかしくはない。
今どきの本屋なんて、文庫のコーナーで場所をとってるのは東野圭吾だとか宮部みゆきだとか、まぁ、その辺の小説家が多いけど、ホント、オレが高校とか大学生の頃はまだまだ三島由紀夫の文庫がズラッと並んでた。

オレが生まれる前には、日本人で初めてノーベル文学賞を獲るのは三島じゃないか?なんて言われてそうだし(実際は川端康成)、現代日本文学を代表する大作家と言っても良いだろ。
その大作家の三島由紀夫が自殺したんだから、もちろん当時は大ニュースだったんだけど、これ、ただの自殺じゃないからな。

割腹自殺!

それも・・・
自衛隊の市ヶ谷駐屯地(当時)を訪問して、東部方面総監を監禁した上での割腹自殺だからな。バルコニーから自衛隊員にクーデターを促す演説をしてる写真を見た事ある人も居るかもだけど、こんな事をすれば、それこそ長い間、人々の記憶に大事件として残るだろ。

この事件が起こった時、オレは1歳とか2歳なんでね、小説でしか三島由紀夫を知らないんだけど、あらためて考えると(考えるまでもないけど)、三島由紀夫は小説家であり・・・

政治活動家!

って事で、今回は三島由紀夫が割腹自殺するまでの軌跡を描いた映画『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』の話を書いてみようか。



これね、たまたま見つけた映画だ。
いつものようにAmazonプライム・ビデオを漁ってたんだけどね。

何か面白そうな映画は無いか?

偶然に見つけたのがこの映画だ。
11月25日が三島由紀夫の自殺の日ってのは知ってたんで、まさにタイムリーな映画。
すぐに再生したぞ。

この映画について軽く触れておくと公開は2012年。わりと新しい映画だ。
監督は『水のないプール』『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』等々、なにかと問題作を撮ってる若松孝二『実録・連合赤軍~』もかなりの衝撃だったし、この監督なら「何かやってくれそう」感があるんだよな。
三島由紀夫を演じるのは井浦新、映画『ピンポン』でスマイル役を演ってた人が三島を演じてるんだから、いやぁ、時代は進んでるww
そういや、うちの同居人のお気に入りの映画、福山雅治主演の『そして父になる』にも出てた。
この映画、題材が題材なんでね、出てくるのはほとんど男。
三島の妻役で寺島しのぶが出てるぐらい。他に全共闘の集会で三島に質問する女とかも出てくるけど、これは数に入れなくて良いだろww

 

この映画は、三島が民兵組織「盾の会」を結成してから自衛隊駐屯地で自殺するまでを描いてるんだけど、う~ん、熱心な若者に引きずられて泥沼の活動に嵌っていくような印象を受ける。
別に三島由紀夫の研究をしてるわけじゃないんで、実際のところ、盾の会では誰が主導的な立ち位置に居たのかなんて判らないけど、この映画を観た印象だと私財を投入してる三島が熱心な愛国者の若者に多少引きずられてるような印象なんだよなぁ。
まぁ、この若者・森田必勝も三島と共に自殺するんだけど、すごくピュアに描かれてる。
純粋なんだよな・・・。
いつかも書いてたけど、

純粋過ぎるのは毒になる!

自衛隊に体験入隊を繰り返すうちに、三島の中で膨らんでいく自衛隊への失望なんかは上手く描かれてるし、左翼運動が激化する中、国を想う若者の焦りもよく描けてる。
うん、だけどなぁ・・・

今の時代にはウケないだろうなぁ

ってのがオレの感想。
事件の流れをわりと忠実に再現してるようだし、俳優陣の演技も熱が有る、映画としてのデキも悪くない・・・。
だからと言って、今の時代にはウケないと思ってる。
少しでも三島由紀夫の事を知ってる人間が観たら、あ~、なるほどね、って納得する部分もあるかもしれないけど、三島由紀夫の事を知らない、ましてや自衛隊でのクーデターを促す演説も自殺の事も知らない人が観ても、昭和の時代の古い事件って感覚でしか観られないような気がする。
万人にウケる構成じゃないからなぁ。

とは言っても、オレなんかは三島由紀夫と政治的な立ち位置はかなり近いんでね、オレ自身はわりと面白く観ることは出来たぞ。

三島の檄に応えて自衛隊が行動を起こしていたら・・・

そんな事をちょびっと考えてみたりしてる今日は11月25日だ。




いつものバイト君の下書きチェック

バイト君:三島由紀夫・・・

読んだ事ないのか?

バイト君:ない!^^

自慢するな!

バイト君:けど、大江健三郎は読んでますよ!^^

大嫌いだ!
その名前を出すな!

バイト君:・・・・・・

 

うん、立ち位置がオレとは真逆だからな。
まぁ、嫌いなものは嫌いなんだし、これは理屈じゃないww

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