昔からマラソンだとか駅伝というスポーツが好きで良く観てる(好きとは言っても自分で走るわけじゃなくてもっぱら観戦専門だけど)。
近所が有名な駅伝のコースになってるので毎年のように応援に行ったりしてるんだけどね。
来年には東京オリンピックが開催されるし、代表には誰が選ばれるのか注目してたんだけど、今回の代表選考、
やっと、まともな選考になった!
ってのがオレの実感。
って事で今回の話は、東京五輪のマラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」をテレビ観戦して思った事を書いてみようか。
MGCの話を書く前に過去の代表選考で印象に残ってる事例に少し触れておこうか。
日本陸連のマラソン代表の選考って、オレの中ではロクな印象が無い。
密室で決められていたから!
あれだよ、今でこそ箱根駅伝の解説なんかでエラソーに解説してる瀬古利彦、現在は日本陸連でマラソン強化戦略プロジェクトリーダー(理事兼任)をやってる人だけど、この人だって選手時代には選考過程で大騒動の中心に居た事がある。
これはオレもよく覚えてるんだけど、こんな大騒動だった・・・。
1988年ソウル五輪のマラソン代表をかけて87年の福岡国際が一発選考会とされた。
誰もがこのレースで代表が決まると思ってたわけ。
が、そのレースを瀬古利彦は故障欠場。
欠場だぞ、欠場!
代表を決めようか、ってレースを欠場・・・。
ライバルとされた中山竹通は、有名な言葉を残すんだけどね。
這ってでも出てこい!
当時、この言葉はすごい騒がれたな。
火に油を注いだのは陸連の対応で、3月の琵琶湖を「追試」にして、そこでの成績も代表選考に加味するなんて決めたもんだから世間は大騒ぎ、非難の大合唱ww
瀬古のために「救済レース」を準備するわけだからな。
まぁ、そこで瀬古利彦は優勝して代表になるんだけど・・・。
オレは「反骨のランナー」中山竹通が好きだったんで、当時から全面的に中山支持だったww
目標のレースにコンディションを合わせる事が大事、なんて言ってた瀬古本人が欠場だぞ。あげくに「救済レース」・・・。
陸連は公正・公平じゃない!
って思ったもんだ。
女子の代表選考でも「?」な事は有った。
96年のアトランタ五輪の前に鈴木博美が大阪国際で2時間26分27秒という女子代表候補の中では最高タイムを出したのに落選。有名監督だった小出監督が激怒するなんていう騒動もあっただろ。
昔からだけど、訳の分からない選考レースが三つも四つもあって、五輪に出したい選手を出すために「救済レース」を設定したり、まさに誰のための五輪なのか謎。
そりゃ選考レースが多いほど陸連の収入は増えるし(テレビ放映権とか)、レースを行うたびに注目は集まるけど、誰がどんな思惑で選んでるのかわからないような密室での決定にはホント昔から批判が集まってた。
選考レースがいくつも有ると、選手だって「あの選手とは戦いたくないから他のレースを選ぼう」とか、そういう事をする有力選手も居たそうだし、なんかスポーツの本質とズレまくってる。
で、今回のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)だけど、やっと普通の代表選考になったと思ってる。
選考過程はいたってシンプル。
このMGC、2017年夏~19年春の指定されたレースでタイムと順位をクリアする事で出場資格が得られるわけだけど、今回は男子30人、女子10人がエントリー。
ここで2位までに入れば東京五輪の代表に即内定。
3人目の代表はMGCファイナルチャレンジの3レースで男子2時間5分49秒、女子2時間22分22秒の設定記録を突破した最速の選手が選ばれる(突破者が出なかった場合はMGCの3位の選手)。
要は2位までに入れば即内定って事だろ・・・
わかりやすい!ww
このレース、注目度も高いようでレース当日の新聞にも展開予想なんかが掲載されてた。
MGC きょう号砲
男子「4強」設楽の動き注目
って見出しだけど、うん、そんな事は言われるまでもなく注目してる。
注目というか応援だ。
オレが応援するのはもちろん設楽悠太。
なにしろ箱根駅伝を走ってる頃から応援してるんだからな。
ここは何としても代表内定を勝ち取って欲しい。
箱根駅伝もそうだけど、今回のMGCもテレビの前に正座して観戦したww
スタート直後、果敢に飛び出した設楽悠太が先頭で独走態勢になった。
30kmぐらいまではまさに一人旅だったな。
このまま圧勝してくれ・・・
マラソンなんてゴールするまで何が起きるかわからない。
ジリジリしながら応援だ。
Twitterでも呟いたぞ・・・。
残り15kmぐらいか…。
このまま独走!
— マサト@WordPress (@masa10t) September 15, 2019
観てると明らかにペースが落ちてきてる。
大学生の時から応援してるんだし、何とか代表にはなって欲しいけど・・・
こりゃ、追いつかれそう(;_;
踏ん張れっ!(;_;
— マサト@WordPress (@masa10t) September 15, 2019
2位集団に飲み込まれそう(泣)
テレビを観ながらTwitterでも呟くという、なかなか忙しい展開になったww
とうとう2位集団に飲み込まれてしまった。
そして一気に抜き去られてしまった・・・。
残り5km!
踏ん張れっ!(;_;
— マサト@WordPress (@masa10t) September 15, 2019
前の集団とはどんどん差が開いていく・・・。
さすがにオレの目にも逆転不可能なことは明らかになった(涙)
う〜ん…
設楽、ついて行けんか(;_;悲しい(;_;
— マサト@WordPress (@masa10t) September 15, 2019
って訳で、1位にはダークホースと言ってもよさそうな(失礼かな)中村匠吾がマラソン初優勝、2位には4強の一角、服部勇馬が入って見事にオリンピックの代表に内定。
3位には日本記録保持者の大迫傑が入ったけど、ゴール前の競り合いは凄かったな。
誰もがオリンピックの代表を目指して本気、真剣、必死で走ってた。
オレは感動したぞ!(涙)
一夜明けた今朝の新聞にはMGCの記事が見開きでデカデカと掲載されてた。
各選手のコメントも載ってるんだけど、一番最初に探したのはもちろん設楽悠太関係の部分。
ちょっと長いけど記事から引用してみようか・・・
設楽 後悔なし
「行けるところまで行く」。前日本記録保持者の設楽が宣言通りに飛び出した。最初の1kmは3分ちょうど。暑さの残る東京の厳しい状況を考えれば異例のペース。(中略)「異端児」と呼ばれるだけあって、この日もライバルを驚かせる走りで注目を集めた。
敗因に想定外の暑さを挙げたが、3枠目を狙うには、選考レースの国内3大会で大迫の日本記録(2時間5分50秒)を上回る必要がある。
今後については「休んでから考えたい」。
う~ん、なんていうか・・・
潔い!
自分の立てたレースプランの通りに走って、途中で失速したとはいえ完走してるんだからな(14位)。
こんなもんオレだったら、2位集団に追い抜かれ、引き離されて・・・代表内定の可能性が断たれた時点で棄権してるww
駅伝だったらわかるけどな、チームのために棄権はできない、それこそ這ってでもタスキを渡そうって気にもなるだろうけど、今回はマラソンだぞ。完璧に個人の責任において走るレースだ。
最後まで走りぬいた設楽悠太には大拍手したいと思ってる。
設楽悠太を応援してたからって、別に中村匠吾や服部勇馬の代表内定を喜んでないわけじゃないぞ。
実に見事なレースだった。
設楽悠太の独走にも慌てず淡々と自分のレースを走ったんだから、大いに賞賛されるべき。ゴール前の服部&大迫の2位争いも凄かった。まさに真剣勝負。
代表を決めるんだから、やっぱり選考レースはこうでないアカン。
誰かが密室で「選びたい選手を選ぶ」ってのは、これからは無くして欲しい。
残りの1枠、どの選手が設定記録を突破して代表になるのか、誰も突破せずにMGC3位の大迫傑が3枠目に決まるのか、まだまだマラソンからは目が離せない。
いつものバイト君の下書きチェック

瀬古・・・

ぁんだよ?

母校の先輩でしょww
ディスってるし・・・

それとこれとは別!
正々堂々としろ、ってことだ

それにしても設楽選手、残念でしたね~
あんなに応援してたのに・・・

ファイナルチャレンジに出てきて、代表の座を掴んでほしいところだ

昔から応援してるんですか?

おう!
箱根を走ってる時から応援だ^^

どこが良いんですか?

顔だ!^^

・・・・・・

・・・・・・

死ね!ww

・・・・・・
日本陸連のことだから、これから先、どんな「救済レース」を作るかまだまだ安心できないし、残り三つのファイナルチャレンジにもどんな難クセをつけるか知れたもんじゃないと思ってるけど、選手は発表された日程に沿って調整してるんだし、そこを目標に頑張ってきてる。
昔のように訳の分からない変更なんかは無しでお願いしたいところだ。





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