【読書】これは目からうろこ!/映画監督 押井守の『仕事に必要なことはすべて映画で学べる』を一気読み!

同年代の人と比べてかなり本を読んでる方だと思うけど、読み終えた本はよほど気に入った本じゃない限り古本の買い取り業者に売ってしまう。
手元に残しておきたくなるのは年間で3冊ぐらい(年によってはゼロ冊のこともww)
読み終えた本なんて、よほどの事がないと再読しないし部屋に残しておいても「ほとんどゴミ」。世の中には読んだ本を綺麗に並べてインテリア然としてる人も居るけど、オレの場合は無理ww
そんな訳で、オレの部屋は「これから読まなきゃいけない本」、いわゆる積読の方が多い。
そんなオレが久々に手元に残しておきたくなる本を読んだ。

って事で、今回は押井守の『仕事に必要なことはすべて映画で学べる』の感想を軽く書いてみようか。

 

 

この本の事を知ったのは何かの動画。
やたら絶賛されてたんだけど、本を読むことと同じぐらい映画を観ることも好きなオレには気になるタイトル。

どんな映画が取り上げられてるんだろ?

って気になるし、

そもそも仕事に必要なことって何だ?

とも考えてしまう。
気になったら居ても立っても居られないww
さっそくamazonで注文した。

結論から先に書くと・・・

面白すぎて一気読み!

帯には「会社に使い倒されないための9の心得」と書かれてる。
一見、巷にあふれる自己啓発本のようにも見えるけど、いやいや、その辺の薄っぺらな自己啓発本とは一線を画す本だったぞ。

 

押井守って人については、名前だけは聞いた事があったけどこれまで詳しくは知らなかった。
アニメ映画の監督っておぼろげに知ってただけで、実は実写映画も撮ってるし小説家でもある事は三日前まで知らなかったからな。
ましてや東京大学大学院特任教授、東京経済大学客員教授も務めてるなんて想像もしてなかったww
この本で取り上げられてる映画は1949年~2012年の間に公開された九つの映画。
それぞれの映画を解説しながら、サラリーマン(主に中間管理職)や起業家、社会に出て働く人の指針となるような文章が書かれてる。
取り上げられてる映画を挙げておくと、

  • 飛べ!フェニックス
  • マネーボール
  • 頭上の敵機
  • 機動警察パトレイバー2
  • 裏切りのサーカス
  • プライベート・ライアン
  • 田園に死す
  • 007 スカイフォール
  • ロンゲスト・ヤード

なかなかバラエティに富んだ品揃え。
このうちの5本は観てるけど『田園に死す』なんて映画は初めて聞くタイトル。
この本では現代の社会(あるいは会社)で生きるために何が必要なのか、九つの映画のストーリーに触れながら分かりやすい文章で書かれてる。
どんな内容が書かれてるのかをここで紹介する事は簡単だけど、それだとただのネタバレになってしまう。
なので、ネタバレしない程度に内容を伝えるために軽く目次から引用すると、

  • プロローグ
    映画は会社員が見るべき最良の教科書
  • 飛べ!フェニックス
    聞かれていないことには答えるな!
    美しい敗北は無意味
  • マネーボール
    経験と勘で語る人間は信用するな
    ブラッド・ピットの優先順位
  • 頭上の敵機
    部下を殺すか、自分が毀れるか
    中間管理職残酷物語
  • 機動警察パトレイバー2
    使えない部下を働かせる究極の手
    選択肢は与えない
  • 裏切りのサーカス
    「やりたいこと」は「飽きないこと」
    ナンバー2ほど心地よい
  • プライベート・ライアン
    サボタージュこそサラリーマンの最終兵器
    スピルバーグの詐術
  • 田園に死す
    できる大人ほど自分の過去をねつ造している
    気合いが入ったデタラメ
  • 007 スカイフォール
    「親父に一生ついていく」は使い捨てへの第一歩
    お母さんに愛されたい
  • ロンゲスト・ヤード
    囚人が問う「勝てるチーム」の絶対条件
    魂の自由を獲得せよ
  • エピローグ
    教養の幅は「虚構」でこそ広がる

どの章も刺激的な文章が並んでる。
目次を見ただけで中身が気になるレベルだ。

 

この本を大いに気に入ったのは、一本の映画に対する「見かた」がオレとは全然違うから。
例えば『プライベート・ライアン』の章では組織論について掘り下げて書かれてるんだけど、オレなんかこの映画を戦争映画として観てただけだもんな(まぁ、たいていの人はそうだと思うけど)
一人の二等兵を生きて連れ戻すためにトム・ハンクス扮するミラー大尉の小隊がドイツ軍と激しい戦闘を繰り広げて・・・って話だけど、こんなもん普通に観れば戦争映画だろ。
ここに組織の在り方とか中間管理職の在りようを見出すなんて芸当はオレには出来ない。
って言うか、ここに書かれてる事は「言われてみれば、なるほどと納得できる」事・・・。

まさに目からうろこ!

言い換えると、言われてみないと気が付かない本質
まさか映画をここまで掘り下げて観る人が居るのかと驚きの連続だった。
九つの映画の他にも多くの映画に触れられているんだけど、スピルバーグの『シンドラーのリスト』「アイツ、またやってやがる」と貶してみたり、映画ファンならワクワクするような文章も面白く読める(オレもスピルバーグは嫌いだから、この辺りでは大いに拍手喝采したww)
映画監督は中間管理職と言う押井守が書く仕事論と映画論、毎年山のように出版されるその辺の自己啓発本よりもよほど面白くてためになると思ってる。

 

この本で紹介されてる映画を観てない人も充分に楽しめる内容(観てるとなおさら楽しめる)だし、仕事や映画の事だけじゃなくて、宮崎駿監督をはじめとするアニメ業界、ハリウッド映画の政治的バイアス等々、面白すぎて一気読みしてしまった。
まだ観てない映画『頭上の敵機』(1949年)がamazonプライム・ビデオで配信されてるので、それを観てからもう一度再読してみようと思ってる。部下を殺すか、自分が毀れるか、中間管理職残酷物語・・・普通に戦争映画として観るんじゃなくて、今度はオレも違った視点から観てみるぞww

 

 

いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

ベタ褒めですねww

マサト
マサト

これは手元に残しておきたい本だわ

バイト君
バイト君

これって自己啓発本なんですか?

マサト
マサト

う~ん・・・
自己啓発のようでもあるし
映画紹介の本でもあるし
業界の内幕を書いてるとも言えるし

バイト君
バイト君

・・・・・・

マサト
マサト

とにかく面白い!

バイト君
バイト君

・・・・・・

 

この本を自己啓発本に分類するのは違うような気がする。
たしかに組織の在り方とか個人が仕事と向き合う時の姿勢とか、その辺の事も書かれてるけど、それと同時に同じぐらい映画の事も書かれてるし、業界の事や押井監督自らの経験談も書かれてる。
自己啓発本として読む事も出来るけど、ここに間違いなく描かれてるのは・・・

映画愛!

愛があるだけ、そこら辺の自己啓発本よりはるかに素晴らしい。

 

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