【読書】壮大などんでん返し!SF『2300年未来への旅』を一気読み!って話

この小説の事はまったく知らなかった。
1976年に映画化もされてるし、当時を知る人にとってはそこそこ有名な小説なのかもしれないけど(最近は映画のリメイクを作るとかで話題にもなったらしい)。
何て題名かというと『2300年未来への旅』
これ、油断してるとあの超有名映画『2001年宇宙の旅』と混同しそうだけど全くの別物。もちろんシリーズの一環でもない。原作だってSF四天王のA・C・クラークが書いたものじゃない。W・F・ノーランとG・C・ジョンソンの共著で書かれたもの。

今回は『2300年未来への旅』手に入れて読んでみたので、その感想を簡単に書いてみようか。



手に入れて読んだ、って書いたのにはワケがある。
この本、現在は・・・

本屋に売ってない!ww

先日の事だけど、Twitterでこんなリプを貰った。

オレは別に映画『ブレードランナー』が面白いとは思ってないし、原作の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は難しくてよく解らなかった(涙)
だけど、最後の一行・・・

これたまらんよ?

ってのが気になる。
どういう本なのか読んでみたい。
題名はA・C・クラークの有名作と似てるけど、話の内容は全然違うハズ。なにしろ『ブレードランナー』の世界観に近いって言うんだし・・・。
かなり面白い小説みたいだし、読んでみる事にしたぞ。
さっそくAmazonで検索だ。

で、驚いたことに、新品は売ってなかったって訳。
売れ行きの悪くなった本が印刷されなくなって店頭から消える事は多いけど、よりによってオレが読みたい本が消える事はないだろ。
まぁ、正確に言うと消えてはないんだけど・・・。
古本として販売されてたからな。

1,799円で!

オレの感覚だと普通の古本に定価以上の金を出す事は考えられないww
1,799円って、ほとんど定価の倍じゃないか。
Amazonに出品してる古本屋というか転売屋に呪詛の言葉を吐きつつ、どうしたものか思案だ。読みたいのは山々だけど、定価の倍ってのは出したくない。
いろいろ思案したんだけど、良い作戦を教えてもらったぞ。

図書館で借りる!

さっそくネットで市立図書館の蔵書を検索だ。

・・・・・・

・・・・・・

検索結果が出た。

本館に所蔵していません

画面には無慈悲な文字・・・。
ったく、なんという田舎図書館だよ。
市立図書館でダメなら県立図書館だ。
検索をかけてみたぞ。

・・・・・・

・・・・・・

当館には所蔵していません

・・・・・・

・・・・・・

頭きたww
仮にも映画化されるような小説だぞ。今はどうか知らないけど、出版当時はそこそこ売れたハズ、そんな本を置いてないとは・・・

ホントに田舎図書館!(涙)

と、呪詛の言葉を並べ立てたんだけど、う~ん、こうなると余計に読みたくなるのが人情。
背に腹は代えられない。
Amazonで古本を購入した・・・。

ポイントとギフト券の残高を駆使して1,316円。
古本にこんな値段を出したのは初めてだぞww

 

 

お届け予定日から遅れる事一日、やっと届いた。
袋から開けて中身を確認だ。
これ・・・

230頁のハードカバーだけど・・・

年季が入ってる!ww

それもそのはず、奥付を見てみると、

昭和52年の初版!

昭和52年って1977年だろ。40年以上前に売り出された本・・・。
待ちに待ってた本だ。
さっそく読んでみた。

 

 

どういう内容なのかを簡単に説明すると、機械というかコンピューターが支配するディストピア小説だ。
本の帯には、こんな文字が書かれてる・・・。

ここに人類の恐るべき未来図がある!
生命さえも機械が支配する世界。
非情の掟に背いた逃亡者ローガンとジェシカの明日なき逃亡~MGM映画化

う~ん。これだけじゃ伝わりにくいな。
もう少し詳しく書くと、21歳になると人は皆、睡眠所(安楽死センター)で自ら死を選ばなければならない、という近未来。手のひらに埋め込まれた水晶が黒に変わった人間は自らセンターに赴いて死を受け入れるという世界だ。
当然、21歳を超えて水晶が黒に変わっても死にたくない人間も居るわけで、そういう人は逃亡者と呼ばれている。逃亡者が居れば、もちろん追跡者も居るわけで、彼らはサンドマン(眠りの使い)と呼ばれている。
で、この追跡者の手のひらにも水晶が入ってるんだけど・・・。
水晶が黒に変わった時・・・サンドマンのローガンは逃亡する・・・ってのが大まかな流れだ。
はたして逃亡者たちが信じてる「安住の地」は存在するのか・・・。
これが最大の謎であり、読者を結末へと一気読みさせる推進力。

でね、いつものようにオレの感想をさっさと書いてしまうと、この小説・・・

面白いやんか!

 

 

これまで死刑執行人として逃亡者を追跡しては殺害してたローガンだけど、今度は一転、逃げ回る立場になってしまう。
北極圏やら海底の都市廃墟やら、まさにSFの世界観で描かれた場所を逃げ惑うわけで、テンポの良さもあってスラスラ読める。SFチックなアイテムも魅力的で「思考機械」だとか「自動保母」なんか、どんな姿なのか容易に想像も出来ないものが出てくるww
逃亡者だとか追跡者って観点からはたしかに映画『ブレードランナー』に似てるし、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』に通じるところも有るけど、決定的に違うのは・・・

こちらは人間 vs 人間

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』では対アンドロイドを描いていて、人間とアンドロイドの間に恋愛や友情は存在しうるのか?とどのつまり、人間とアンドロイドの違いは何か?というような、ちょっと崇高なテーマみたいなものもあったけど、こちらの『2300年未来への旅』には、う~ん、そういうテーマは希薄。
もろにエンターテイメントに振ってる。
それだけに余計な事を考えず、純粋にストーリーの流れを楽しめる。

 

 

で、最大の謎、逃亡者たちが目指すという「安住の地」は存在するのか?在るとすればどこなのか?ローガンはたどり着けるのか・・・と言う、この小説の推進力の部分だけど・・・

大どんでん返し!ww

様々なミステリーを読みこんでるし、少々のどんでん返しには慣れてるつもりのオレだけど、この小説の結末にはひっくり返ったww
なるほどな、そもそもこの小説はSFなんだからこういう結末でもOKなんだけど・・・。
ネタバレしないのがオレの方針なので詳しくは書かないけど、最初から最後まで一気に読ませる推進力の有る小説なのは間違いない。

そうそう、1976年の映画版では舞台設定が少し変えられているようで、Amazonプライム・ビデオの解説によると、

2274年。人類は親子や夫婦という関係を持たない個人の世界をドームの中に形成していた.そこでは全てコンピュータに管理され、30歳を迎えた者は抹消されるという法律で人口調整が行われていた。ある時、逃亡者を取り締まるサンドマン(未来警察)のローガンは「逃亡者たちの聖地を破壊せよ」とのコンピュータ命令を受け、聖地を求めて捜査を開始するのだが…。
1976年アカデミー賞特別視覚効果賞を受賞。整形医の助手としてファラ・フォーセットも出演している。

さっそく映画の方も観てみたくなったぞ。
土日の夜にでもプライム・ビデオで観る予定。
どんなディストピアが描かれているのか、今から楽しみ・・・。

 

 

あっ、忘れてたけど、最後に一言・・・。
この小説の内容には満足してるし、定価の倍近い1,799円だった事にも目を瞑るけど・・・
そういう値段で売るのなら・・・

下手な書き込みした本を売るな!

って言いたいww
この中古本、ところどころボールペンで書き込みされてた。
トドメが、これ・・・。

最後の最後、巻末にサインまで入れてくれてる!

どこかの著名人のサインならいざ知らず、こんな何を書いてるのか分からないような署名を入れるとか、オレには理解できない所業だww
こんな落書きした本を古本屋に売るな!って思ってるし、そういう本を定価の倍で売るな!とも思ってる。




いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

これ、映画の方も面白そうですね~

マサト
マサト

うむ
なんか隠れた名作の匂いがする

バイト君
バイト君

隠れた名作ww

マサト
マサト

少なくとも『ブレードランナー』よりは面白いはずだ

バイト君
バイト君

期待し過ぎのような・・・

マサト
マサト

うっさいな!
オレは『ブレードランナー』は大嫌いなの!

バイト君
バイト君

・・・・・・

マサト
マサト

あの映画のどこが良いのかサッパリわからん!

バイト君
バイト君

・・・・・・

 

オレのブログなんで好き勝手に書いてるけど、『ブレードランナー』については何年か前に記事に書いてたな、それもケチョンケチョンに!ww
まっ、原作の方は崇高なテーマが感じられるけど、映画の方はつまらんかった(オレ感覚!)

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は難解な小説だった

この『2300年未来への旅』、映画の方も楽しませてくれるのか、それともガッカリさせられるのか・・・。

楽しみだな!

 

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