映画『アヒルと鴨のコインロッカー』は原作の良さを生かした秀作!

先日、伊坂幸太郎の小説『火星に住むつもりかい』の感想を書いたところなんだけど、今回も伊坂幸太郎関連の話。
いつも言ってるけど、伊坂幸太郎、大好き!だからな。

今から10年以上前に読んだ小説で『アヒルと鴨のコインロッカー』ってのが有るんだけど、これは今でも伊坂作品の中では人気上位にランクインされるほどの面白い小説。
もちろんオレも読んでるけど、映画の方は観てなかった。
さいわいな事にAmazonプライム・ビデオで配信されてたので観てみたぞ。
って事で、今回は映画『アヒルと鴨のコインロッカー』を観た感想を書いてみようか。



映画やら小説、その他もろもろ・・・オレのブログの書き方はいつも同じ。

結論から書く!

グダグダと能書きを書き散らすよりも、サッと結論を書いた方が読む人も助かるだろww
で、興味を持ってくれれば続きを読んでくれれば良いし、面白くなかったらチャッチャと他のブログなりサイトに飛んで行ってくれた方が時間の無駄を省けるのだww
で、この映画『アヒルと鴨のコインロッカー』だけど、オレの感想は・・・

面白い!

うん、面白いし楽しめる映画だな。
小説を映画化すると、往々にしてクソつまらない映画に成り下がる場合が多いけど、この映画は余裕で及第点を与えられる出来ばえ。
小説の方はミステリー(叙述)なんで、これを映画化するとなると、シナリオなんかかなり工夫が必要だと思うけど、上手い具合に処理してて(わりと原作に忠実)、伊坂幸太郎ファンとしては大いに満足。
まずは元になってる原作のストーリーをwikiさんから引用すると

椎名という大学生の現在の物語と琴美という女性の2年前の物語が同時に描かれる、カットバック形式の小説。

椎名は引っ越し先のアパートの隣人・河崎に「本屋で広辞苑を盗まないか」と誘われる。断りきれなかった椎名は本屋から広辞苑を奪う手伝いをさせられてしまう。その計画の後、河崎やペットショップの店長をしている麗子から2年前の話を聞かされることになる。

2年前の物語は琴美、その恋人であるキンレィ・ドルジ(ブータン人)、河崎、麗子を中心に展開する。世間で多発しているペット惨殺事件の犯人たちに出会ったことにより、琴美が目を付けられてしまう。琴美は何度も襲われるが、ドルジや河崎に助けられ、逆に犯人たちを捕まえようとする。

2年前の事件と現在の本屋襲撃が次第につながっていく。

って話だ。
大学進学のために仙台にやってきた椎名は、隣の部屋に住む河崎から誘われるんだけど、何を誘われるかと言うと・・・「本屋を襲って広辞苑を盗まないか?」
いやぁ、伊坂作品らしくて軽妙洒脱。

わざわざ本屋を襲って、何で広辞苑?

冒頭からこの謎が読者を惹きつける。
もちろん伊坂作品らしくて、いたるところに・・・

伏線、伏線、伏線!

伏線の回収も見事だし、読後感も爽やかで申し分ない小説。

 

で、映画の方だけど、なるべくネタバレしない方向で感想を書いてみる。
主演は濱田岳瑛太
人気俳優の二人だけど、この二人が・・・

超イイ!

濱田岳は押しに弱い大学生を好演してるし、瑛太も訳の分からない会話で濱田岳を困惑させる河崎を飄々と演じてる。
シリアスなシーンでは凄い目力だし、なるほど、人気なのも頷ける。
他にも謎の男で松田龍平が出てるんだけど、これがまた良い味なんだよな。
何を考えてるかわからない役柄なんだけど、実は〇〇〇だった!みたいなww
そうそう、わりと重要な役で関暁夫なんかも出てた。この人、今は「Mr.都市伝説」って呼ばれてるらしいけどww

 

小説を2時間弱の映画にまとめるんだから、そりゃ、省略されてる部分とか描き変えられてる部分も有るけど、おおむね原作に忠実なのは好感だな。
映画の中で一貫して唄われてるのがボブ・ディラン「風に吹かれて」
これは単なるBGMじゃなくて重要な役割を果たしてるんだけど、詩の内容も何となくこの小説のテーマと合致してるようで濱田岳の鼻唄も心地良い。
小説だとラストは「ライク・ア・ローリング・ストーン」だけど、映画の方はラストまで「風に吹かれて」だ。

The answer, my friend, is blowin’ in the wind
The answer is blowin’ in the wind

映画の中では、たびたびボブ・ディラン「神様の声」と言ってるんだけど、「神様を閉じ込めに行こう」と言って、ラジカセをコインロッカーに入れるシーンは名場面。
これは、主人公二人の未来が明示されてないだけに、余韻が残る。
こんなもん、椎名はどうなりました河崎はこうなりました、なんて下手に描くと興ざめもいいとこだけど、あえて描いてないってのが余韻なんだよな。

余韻は大切!ww

それこそ、ボブ・ディランの唄ってる、「答えは風の中」だろ。

伊坂幸太郎が言ってたらしいけど、 どんでん返しがあるため、「この作品を映画にするのは、難しいと思った」・・・。
それを上手く映画にまとめたスタッフには拍手だ。

そう言えば、伊坂幸太郎の人気小説『重力ピエロ』も映画化されてるんだけど、こちらも家族愛を描いていて良く出来た映画だった。
もちろん原作が素晴らしい事は言うまでもない。




いつものバイト君の下書きチェック

バイト君:神様を閉じ込める・・・

まずは原作を読んでみれ!

バイト君:忙しいんですってば!

ゲームのやり過ぎだろ。
真面目に仕事しろ!

バイト君:仕事場で寝てる人には言われたくない!(怒)

・・・・・・

 

いつか『砂漠』が映画化されないかな。
あれを映画化するとなると、いろいろ大変そうだけど、観てみたい・・・。

 

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