夜中にAmazonプライム・ビデオを観ることが多いんだけど、たまに掘り出し物なんかが配信されてて、思わぬ幸運に感謝する事もある。
この掘り出し物ってのは、製作費も広告費もかけてない映画だけど、非常によく出来てる映画は多いし、大々的に宣伝してないんだからオレも知らない映画が多い。知らなかった映画を観て、その映画が思いのほか良く出来てると、無上の喜びを感じるww
最近だと、こういう記事を書いたな。
【映画】久々に泣いた・・・林遣都&市原悦子の『しゃぼん玉』は極上の映画
この『しゃぼん玉』、涙がポロポロと零れて止まらなかった。
こういう事があるんで、Amazonプライム・ビデオではあまり知られてない映画を積極的に観るようにしてる。もちろん、観る前にはレビューを読んで世間での評判は参考にしてるけど・・・。
あまりにレビューが低評価だと観ないし、オレの知らない映画で高評価が並んでるともちろん視聴だ。
先日だけど、Amazonプライム・ビデオを物色してると、面白そうな映画を見つけた。
それが、これ・・・。
レビューをチラッと読んだ限り概ね高評価が並んでるし、これは観てみたい。
予告編も配信されてたので、とりあえず予告編を確認してみた。
これがまた上手く作られてる予告編で、こんな文字が躍ってる・・・。
度肝を抜く最高傑作だ!
誰も体験した事のない・・・
アンノウン・スリラー
これは観て損はなさそう。
さっそく観てみたぞ。
って事で、今回は映画『ザ・ゲスト』の話を書いてみようか。
この映画、2014年のアメリカ映画。
レビューの斜め読み&予告編を観ただけなので、ほとんど何の予備知識も無く観たんだけど、どういうストーリーかと言うと、
戦争で長男ケイレブを亡くしたピーターソン一家。ハロウィン間近のある日、突然チャイムが鳴る。男はデイヴィッドと名乗り、ケイレブの戦友で彼の最後の言葉を伝えにきたと話す。彼は失意の母親をなぐさめ、父親の仕事を手助けし、同級生からのいじめを受けている弟ルークには身を守る術を教える。謙虚で律儀、礼儀正しく容姿端麗なデイヴィッドは瞬く間に大切な“ゲスト=客人”として一家に溶け込んでいった。
しかし、時に過激なデイヴィッドの解決方法に娘のアナが疑問を持ち始める。さらにデイヴィッドが現れてからというもの、周囲で不可解な事件が多発している・・・
(Amazonプライム・ビデオの概要欄より)
という風に、なかなかに観る者の興味を惹く作品。
うん、観る者を惹き込む力は有る・・・
半分まではな!ww
これ、半分を超えるまでは心理サスペンスの要素も有るし、謎が明かされないもどかしさもあって、かなり集中して観ることが出来た。
戦争で長男を失った家族のもとに長男の戦友と名乗るデイヴィッドがやって来るところから映画は始まるわけだけど、
ケレイヴから家族を頼むと言われた
これがデイヴィッドが訪ねてきた理由。
まぁ、理由としては弱いような気もするけど、デイヴィッドが来てからはたしかに「家族にとって良いこと」がたて続けに起きる。
高校でいじめられてた弟のルークはデイヴィッドのおかげで不良グループに反撃する事を学び、父親は「突然の上司の死」によって昇進・・・。
デイヴィッドの事をバカ正直に信じる母親と疑念を抱く娘のアナの対比も面白い。
この辺まではワクワクしながら観てたわけ。
だって気になるだろ・・・
デイヴィッドって何者なんだ?
なんの目的があって来たんだろ?
ヒッチコックの映画のような、これから先、何かが起こりそうで背筋が寒くなるような雰囲気。
予告編では銃撃戦のシーンもあったけど、映画の半分までは銃撃戦どころか善良なデイヴィッドしか映らない。
ルークをいじめてた不良グループを叩きのめしたり(これが、また強い)
一人で5~6人をノックアウトさせてしまうほどの無敵ぶりww
ますますデイヴィッドの正体が気になる。
まぁ、気にしてるのはオレだけじゃなくて、娘のアナもデイヴィッドには疑念を抱いてた。
ある時、娘のアナがデイヴィッドの電話を立ち聞きしたところから話は急展開。
アナは軍の基地に電話をかけて除隊したというデイヴィッドについて問い合わせるんだけど・・・。
いやぁ、ここからは話がとんでもない方向へ行っちゃったからなぁ。
なにしろ秘密の計画だの超人兵士だの、訳の分からん舞台設定に様変わりだ。
秘密保持のために半径160km以内の傭兵が集められてデイヴィッド抹殺作戦が始まるし・・・ww
こんな設定にされたら、せっかくの・・・これまでの心理サスペンス的な描写が・・・
台無し!ww
死んだ戦友ケレイヴに「家族を頼む」と言われてやってきたのに、自分が窮地に陥ると周りの人間を皆殺しにするプログラムが発動ww
そのおかげで母親は包丁を刺されて殺されるわ、父親は自動車の正面衝突で殺されるわ、残ったのはアナとルークの姉弟だけ。
最後はハロウィンパーティの準備をしてる高校で姉弟とデイヴィッドの対決だ。
それなりにスリル感を出そうと演出してるのはわかるんだけど、どうにもこうにも安っぽい作りなんだよなぁ。
とりあえず見せ場的なものは用意されてて、不良グループからイジメられてるルークに「反撃する事」を教えたデイヴィッド・・・。
やられたらナイフを使え!
家に火をつけて家族もろとも殺してしまえ!
その言葉通り、デイヴィッドにナイフを突き立てて勝利するルーク。
そこで、デイヴィッドが言うんだけどね、
よくやった・・・
で、これで終わりかと思ったら、最後にもう一つ・・・。
あらためてレビューを読んでみると、この最後のシーンが高評価らしいんだけど、あれだろ、このラストって・・・
この手の映画だと使い古された手口!ww
観る人が観れば、って言うか、ちょっと映画を見慣れてる人なら「あ~、あの手口ねww」って即座に納得するラスト。
よく言えば安定のラスト、悪く言えば新鮮味も何もないラストだ。
似たような演出の映画、少なくとも三つは挙げられるぞ。
映画だけじゃなくてジェフリー・ディーヴァーの「リンカーン・ライム」のシリーズでも使われてた。
前半の心理サスペンス的な描写から一転、後半は秘密の計画だの超人兵士だの荒唐無稽な設定になって、まぁ、良くも悪くもB級映画。
これをB級映画じゃないって人も居るようだけど、オレの感覚だと完璧にB級映画・・・。
まぁ、真夜中にAmazonプライム・ビデオで何も考えずに観るには良いかもしれない。
てか、家族を守るためにやって来たデイヴィッド・・・凄い変わり様だな。
ホントに守るために来たのか?
そもそも、軍の秘密の計画って何だよ?
いろいろと疑問の残る映画だ。
そうそう、オレの気分だとこの映画・・・☆2個ww
まぁ、だからと言って面白くないわけじゃない。
あっちこっちに不完全さ(設定等)が有って、そこを楽しむ事にすれば面白い映画だ。
こんな映画、真面目に観ようとすると腹が立つww
いつものバイト君の下書きチェック

暇潰しにはなったんでしょ?ww

まぁ、短い映画だし、ボ~ッと観るには良いかもなww

ラストの使い古された手口ってどんな奴なんですか?

観ればわかるww
実にありふれたラストだぞ

まぁ、何となく想像できますけど・・・
それにしても、☆2個って案外と踏ん張ってるww
☆1個かと思うような記事内容なのに・・・
2個ですか・・・

主人公のデイヴィッドがイケメンなのだ^^
こいつを観てるだけで、まぁ、退屈はしないからな

・・・・・・
うん、この主人公を演じるダン・スティーヴンスだけど相当なイケメン。
こんなイケメンで超絶的に強かったら、それこそ絵空事に見えてくるだろww
子供向けの仮面ライダーじゃあるまいし、強い主人公は不細工なぐらいがちょうど良い。
映画よりも予告編の方がはるかに良いデキだった。
てか、予告編を作った人に訊いてみたいんだけど・・・
このラストでアンノウン・スリラー?





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