何年も気になってた映画をやっと観た。
子供の頃に一度だけテレビで放映されたのを観て以来、ず~っと気になってた映画だけど、幸運な事にその映画がamazonプライム・ビデオで配信されてた。
第二次大戦中のヨーロッパを舞台にした映画で、出てくるのはドイツ軍。
登場人物もほとんどがドイツの軍服を着た人間・・・。
って言うと、ゴリゴリの戦争映画を想像されるかもだけど、これは戦争映画じゃない。
じゃぁ、何かと言うと・・・
サスペンス!
それもかなり質の良いサスペンス映画。
2時間を超える映画だけどまったく退屈させない構成。
って事で、今回は1966年の映画『将軍たちの夜』の感想を軽く書いてみようか。
映画も2時間を超えるものだと途中でダレてくるものがあるけど、この映画はダレるどころかどんどん釘付けになった。
なにしろキャストが豪華。
ピーター・オトゥールにオマー・シャリフ(この映画の4年前に『アラビアのロレンス』で共演)、『ドクトル・ジバゴ』のトム・コートネイ、『大脱走』、『パワープレイ』のドナルド・プレザンス(そういえば『007は二度死ぬ』ではブロフェルドを演じてた)、たった一人でドイツ軍に抵抗する一市民を描いた『追想』の主演フィリップ・ノワレ、『手紙は憶えている』で衝撃のラストに打ち砕かれるクリストファー・プラマー・・・。
これだけ個性派が集まってるのに、映画自体はうまくまとめられてる。
てか、こういう豪華キャストの競演はオレのような往年の映画ファンにはたまらないww
戦争中のヨーロッパが舞台で出てくるのはドイツ軍人がほとんど・・・。
なのに戦争映画じゃなくてサスペンス。
どういうストーリーなのかをwikiから抜粋すると、
舞台は1942年、ドイツ占領下のワルシャワ。既に劣勢になりつつあった東部戦線から、タンツ将軍が占領軍司令部に赴任して来る。ヒトラー総統の信任厚いタンツ将軍は、現地の治安強化に辣腕を振るう。
その夜、売春婦が数十か所を切られる猟奇殺人が発生。被害者が軍情報部の情報提供者だったこともあり、捜査は情報部のグラウ少佐が担当することになる。目撃者は「犯人は軍服でズボンに赤いラインが入っていた」と証言。それはドイツ将官の軍服だった。容疑者は3人。占領軍司令官ガプラー将軍、参謀長カーレンベルク将軍、赴任してきたタンツ将軍。グラウ少佐は3人が一堂に会するパーティー会場に乗り込み直接対面するが、「戦時下に殺人事件に血道を上げる変わり者」と見なされ、中佐への昇進と引き換えにパリに厄介払いされてしまう。時は流れて1944年のパリ。ここでも猟奇殺人が起き、グラウ中佐はパリ警察のモラン警部に協力を要請。今回もタンツ将軍が赴任してきていたことを知る。グラウ中佐はタンツ将軍が犯人と確信するが、パリ軍政司令部では戦況悪化に危機感を募らせたカーレンベルク将軍らがヒトラー暗殺計画を正に実行に移そうとしていた。
カーレンベルク将軍は、親ヒトラー派で武装親衛隊大将となったタンツ将軍の目をくらませるべく無理やり休暇を取らせ、司令部から遠ざける事に成功する。タンツ将軍は従卒のハルトマン伍長を運転手にパリを観光するが、ハルトマンはタンツ将軍の異常な面を目撃してしまう。
まぁ、映画の流れはwikiに書かれてる通りなんだけど、う~ん、これだと映画の良さが書ききれてない。
ストーリーには直接関係ないけど、映画の前半部分、治安維持のためにタンツ将軍がワルシャワ市街地に出動するんだけど、このシーンなんか圧巻だぞ。連行されるレジスタンス、銃撃戦、戦車で建物を破壊・・・
まさに圧巻!
近頃のCGと違って本物の迫力がある(昨今のCGは迫力は有るけどウソ臭いww)
この市街地を破壊するシーン、それとなくタンツ将軍の異常性を描いてるから、観てる側は判るんだけどね。こいつが売春婦殺しの犯人だろ!?って。
ただ、情報部のグラウ少佐がどうやって真相に迫るのか、だんだんとドキドキしてくるww
そうこうするうちに舞台はドイツ占領下のパリ・・・。
ここでも第二の猟奇殺人が起きるんだけど、いやぁ、犯行の手口が狡猾だな。
まんまと罠に嵌められたハルトマン伍長は逃亡せざるをえない窮地に陥ってしまうわけだけど、この辺りの描写も秀逸。
単にサスペンス一辺倒じゃなく、ハルトマン伍長の恋愛事情も描かれていてストーリーに厚みを加えてる。
でね、厚みを加えてるといえば実際の事件(ヒトラー暗殺計画)をストーリーに絡めることで緊迫感がさらにアップしてる。
この暗殺計画は2008年のトム・クルーズ主演『ワルキューレ』で詳しく描かれてるんだけど、爆弾を持ち込むシーンや車で逃げるシーンなどはかなり酷似した描き方。もちろん計画が失敗に終わる事は知ってるわけで、興味は三人の将軍たちがどうなるか・・・。
この映画はカットバック方式で描かれてる映画なんだけど、ラストは戦後20年の現代が描かれてる。
ここでも第三の猟奇殺人が発生してるんだけど、捕まって尋問されてるのは街の不良変質者。
あれ?
タンツ将軍が犯人じゃないの?
と思ったところで、ちょっとしたサプライズ。
これ以上書くと映画のほとんどをネタバレしてしまうので書かないけど、なるほどな、娯楽作品らしく上手い具合にまとめてる。
豪華出演者、サスペンスに恋愛と実際のヒトラー暗殺計画を絡めたストーリー、今から50年以上も前(1966年)の娯楽映画としては申し分ない出来ばえ。
まぁ、現代の映画と比べても全然面白いんだけどなww
2時間以上も釘付けになった映画なので、もちろん☆5個。
いつものバイト君の下書きチェック

1966年って大昔の映画じゃないですか

そんな昔にこんな映画を作るのが凄いわ^^

かなり満足されたようでww

当たり前!
ピーター・オトゥールにオマー・シャリフだぞ

・・・・・・

007にも出てたチャールズ・グレイだぞ
ドナルド・プレザンスも出てるし!

・・・・・・

何とか言えww

知らない人ばっかり!

・・・・・・
まぁ、今の若い子は知らないだろうな(泣)
まぁ、それは良いとして・・・
この映画で一つだけ気になった事も書いておこうか。
ピーター・オトゥールのメイク、あれはちょっとやり過ぎな気がしないでもないww
異常性を演出するためかもしれないけど、あそこまで行くとオレの好みじゃないんだよな。
『パワープレイ』のゼラー大佐のようなクールな役作りでも良かったと思ってる。






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