【絵本】生きるとは何かを問いかける『葉っぱのフレディ-いのちの旅-』が凄く良い!って話

最近は絵本にハマッてる。
もちろん「大人が読んでも充分に楽しめる絵本」を厳選して読んでるわけだけど、またまた素晴らしい絵本を読んだ。
素晴らしすぎて、数えきれないぐらい何度も読み返してる。
この絵本の帯にはこんな文章が添えられてるんだけど、

この絵本を、自分の力で「考える」ことをはじめた日本の子どもと、子どもの心をもった大人たちに贈ります。わたしたちはどこから来て、どこへ行くのだろう。生きるとはどういうことだろう。死とは何だろう。人は生きているかぎりこうした問いを問いつづけます。この絵本が自分の人生を「考える」きっかけになることを祈ります。

まさに「わたしたちはどこから来て、どこへ行くのだろう。生きるとはどういうことだろう」を考えさせる絵本。

って事で、今回は『葉っぱのフレディ-いのちの旅-』を何度も読んでの感想を軽く書いてみようか。

 

 

この『葉っぱのフレディ-いのちの旅-』の事は全然知らなかった。
まぁ、子供も居ない(子育ての経験もない)オレが絵本の事に詳しいわけもなく、どんな絵本が人気なのか、どんな絵本が評価されてるのかは全く専門外の領域ww
そもそも絵本を読み始めたのだって最近だし・・・。
で、先日、こちらの記事で紹介されてたのが『葉っぱのフレディ-いのちの旅-』

紅葉を見ると葉っぱのフレディを思い出す

紹介されてる内容をよむと「春に生まれた新緑の葉っぱ(フレディ)が夏に向けて成長し、秋には色鮮やかな紅葉となり、冬には枯葉となって落ち葉となり・・・」という葉っぱの一生を描いた絵本だとか。

葉っぱの一生!

かなり良さそうな絵本の予感・・・。
なので、買ってみた。

で、読んでみたんだけど、
この絵本・・・

買って大正解!

何度も読み返してしまうほど満足度の高い絵本だった。

 

春に生まれた新緑のフレディは夏に向けて厚みのある立派な葉っぱに成長。
たくさんの仲間(葉っぱたち)と楽しく暮らしているフレディも秋になると仲間と同じように綺麗な紅葉へ・・・。
やがて冬になり、仲間たちがどんどん吹き飛ばされて落ち葉になっていく。
死ぬことを怖れるフレディは・・・。
って流れで物語は進むわけだけど、この絵本が素晴らしいのは親友のダニエルとの会話を通して、普遍的な物事をわかりやすく書いてる部分。
仲間たちが次々に枝から飛ばされて不安になるフレディにダニエルが言う・・・。

みんな 引っこしをする時がきたんだよ。
とうとう冬が来たんだ。ぼくたちは
ひとり残らず ここからいなくなるんだ。

引っ越し!

この世から居なくなる事、つまり死ぬことを「引っ越し」という言葉に置き換えてフレディに話して聞かせるダニエル。
フレディがダニエルに尋ねる・・・。

「ぼくもここからいなくなるの?」
「そうだよ。僕たちは葉っぱに生まれて、葉っぱの仕事をぜんぶやった。太陽や月から光をもらい 雨や風にはげまされて 木のためにも他人のためにもりっぱに役割を果たしたのさ。だから 引っこすのだよ。」とダニエルは 答えました。

ダニエルの言う事をなかなか理解できないフレディは・・・

「引っこしをするとか ここからいなくなるとか きみは言ってたけれどそれはー」とフレディは胸がいっぱいになりました。
「死ぬ ということでしょ?」
ダニエルは口をかたくむすんでいます。
「ぼく 死ぬのがこわいよ。」とフレディが言いました。

この辺りで物語は佳境。
フレディの問いかけにダニエルは何て答えるのか。
ここからは最大の読みどころ。
ラスト近く、フレディがダニエルに尋ねる・・・

葉っぱも死ぬ 木も死ぬ。そうなると 春に生まれて冬に死んでしまうフレディの一生には どういう意味があるというのでしょう。
「ねえ ダニエル。ぼくは生まれてきてよかったのだろうか。」とフレディはたずねました。

この問いに対するダニエルの答えがこの絵本の肝、モチーフとなってる。
ダニエルが何て答えてるかは書かないけど、素晴らしい事を言ってるのは間違いない。
もう何度も読んでるんで暗記してしまったww
偉大な哲学者だとか高名な小説家がダラダラと書くような「生きるとは何か?」というテーマの問いに、短い文章で端的に、しかもわかりやすく答えてる『葉っぱのフレディ-いのちの旅-』は超がつくほど素晴らしい絵本だった。

ノンフィクション作家の柳田邦男が言ってるけど、「絵本には、人生に3度、読むといい時期がある。1度目が幼いとき、2度目が子育てのとき。そして、3度目に読むといいのは、子どもが独立したり、自らが年老いて、孤独や病にさいなまれたとき」
オレも葉っぱに例えると確実に紅葉の時期(認めたくないけどww)
この時期に良い絵本を読んで大満足してる。

 

 

いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

ベタ褒めですね~
うちの子にも読んで聞かせてるしww

マサト
マサト

当たり前!
お前も感動しただろ

バイト君
バイト君

感動はしないけど、まぁ、奥が深い絵本なのは分かります

マサト
マサト

文庫で500ページもあるような哲学書を読むより、よっぽど良いわ^^

バイト君
バイト君

・・・・・・

 

この絵本、アメリカのオフ・ブロードウェイで舞台化されてるそうだけど、アメリカだけかと思ったら日本でも何度か舞台化されてる。

観たかった!(泣)

てか、この絵本を読んだせいで、今度からはオレも落ち葉を見るたびに『葉っぱのフレディ』を思い出しそう・・・。

 

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