気楽に映画を観るなら深いテーマを扱ったモノやお涙頂戴モノよりも、断然にオススメなのが・・・
勧善懲悪もの!
世の中にはびこる悪を正義の味方がバッタバタと倒す姿は、胸がスカ~ッとするし、あまり深く考える事もないんで、気楽に観るにはこの手の映画が一番。
最近は深夜にAmazonプライム・ビデオを観ることが多いんだけど、夜中に疲れた頭で観るには、重いテーマのモノよりも気楽に観ることの出来る映画の方を選んでしまう。
で、先日なんだけど、こんな映画を見つけてしまった。
デンゼル・ワシントン主演の『イコライザー』だ。
アメリカを代表する黒人俳優だけど、こんな映画を撮ってたのは知らなかった。
予備知識無しでさっそく視聴したんだけど、
面白い!
って事で、今回はデンゼル・ワシントンの『イコライザ―』を観たって話。
映画の内容の前に、デンゼル・ワシントンについて軽く説明しておくと、アカデミー主演男優賞も受賞してる超有名俳優。
この人の映画はいくつか観た事が有るんだけど、真面目な軍人の役とかエリートとか、いわゆる「優等生」を演じる事が多いような気がする。
『クリムゾン・タイド』とか『戦火の勇気』なんかは、今でもたまにDVDで観るけど、体制とか上官に逆らってでも正義を貫こうとする演技が印象的だ。
黒人でアカデミー賞を受賞するなんて、過去にもなかなか例が無かったんだけど、2002年に『トレーニングデイ』でアフリカ系黒人としては、シドニー・ポワチエ(1963年)以来、二人目の受賞をしてる。40年近く黒人俳優にとって高い壁だったアカデミー主演男優賞を受賞してる事からも、彼がすごい演技力なのは明らかなのだ。
で、今回の『イコライザー』なんだけど、デンゼル・ワシントンが初めて登場するシーン・・・
彼の姿を見てちょっと驚いたぞ。
うわっ!
歳とってる!
まぁ、オレが好きな映画『クリムゾン・タイド』なんかは1995年の映画なんだけど、この『イコライザー』は2014年の映画なんでね、20年も経てば誰だって歳はとるんだろうけど・・・。
もっと驚いたのが、この映画で彼が演じてる役だけど、人を殺しまくり・・・。
そりゃ、勧善懲悪の映画なんで、彼が殺すのは悪い連中ばかりなんだけど、こんな役も演るのかぁ、って嬉しい誤算ww
映画の公式サイトから、ちょっとストーリーの流れを引用すると、
昼はホームセンターで真面目に働くマッコール(デンゼル・ワシントン)。元CIAのトップエージェントであったが、現在は静かに暮らしている。眠ることができない彼は深夜、近所のカフェで読書をするのを日課としていた。ある夜、そこで娼婦のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出逢う。そして本に関する他愛のない会話を交わす内に、彼女がロシアン・マフィアに酷い仕打ちを受けていることを知る。人生に夢さえ抱けず、傷つけられるテリーを助けるため、夜、マッコールはもう一つの「仕事」を遂行する。それは人々を苦しめる悪人を葬り、どんなトラブルも完全抹消すること。しかし、この「仕事」がきっかけとなり、ロシアン・マフィアがマッコールを追い詰めて行くが……
って流れだ。
ロシアン・マフィアに瀕死の重傷を負わせられた娼婦のテリーを助けるために、マフィアの事務所に乗り込む主人公。
ここで、いきなり銃を撃ったりしないぞ。
マフィアに金を渡して、テリーから手を引くように言うんだけどね。まぁ、マフィアがそんな要望を聞き入れるハズも無く・・・。
この辺りの会話もカッコイイんだよな。
で、主人公はマフィアを全員倒すんだけど、ここから主人公とロシアン・マフィアとの戦いが始まるわけ。
正義の味方が悪を倒すって映画は、それこそ山のようにあるけど、例えば『ダイ・ハード』とか『レオン』、お子様向けなら『スーパーマン』とか・・・。『レオン』はちょっと違うかww
この映画の持つ雰囲気は、
スタイリッシュ!
お洒落でカッコイイ。
『ダイ・ハード』みたいに泥臭くないし、『レオン』のように悲壮感も感じない。
雰囲気的には『ダーティーハリー』のシリーズに似てるかも。
元CIAのエージェントで超人的な強さの主人公なんだけど、ヘミングゥエイの『老人と海』を読むような読書家。
映画の中にも印象に残るセリフがいろいろ出てくるけど、こういうのがあった。
「老人は老人で、魚は魚だ。誰も自分以外のものにはなれない」
カッコ良すぎるだろ!
こんなのも有った。
本当は歌手になりたいという娼婦のテリーに向かって、
「なれるよ、何にでも。君がそうなりたいと望むなら」
優しい!
こんな言葉も有った。
マーク・トウェインの言葉を画面に映し出すんだけど、
「人生で最も大切な日は、
生まれた日と、生まれた理由が解った日だ」
深い!ww
まぁ、こういう娯楽作で、こんな深い言葉は必要ないかもだけど、この映画に流れるスタイリッシュな雰囲気には妙に合う。
そう言えば、日本でもテレビドラマで似たような設定のドラマが有った。
えっと、『ハングマン』だっけな、たしか黒沢年雄が主演だったと思うけど、あのドラマみたいなバカらしさは感じない、正真正銘の胸がスカッとする娯楽映画だった。
そうそう、黒人で初めてアカデミー主演男優賞を獲ったシドニー・ポワチエだけど、キャサリン・ヘプバーンと共演した『招かれざる客』は、一度は観ておきたい映画。
中学生の頃、テレビの洋画劇場で初めて観た時には、いろいろブッ飛んだな。
そして、いろいろ考えさせられた映画だ。
いつものバイト君の下書きチェック

たまには早く寝たらどうなんですか!
いつも眠そうな顔してるし・・・

夜はオレの自由時間なのだ!
本を読んだり映画を観たり忙しいのだわ。
寝たらもったいない!

だからって、仕事中に眠そうだし、自分の仕事もこっちに押し付けてくるし!(怒)

そのためにお前らを雇ってるんだろ!^^

・・・・・・
『クリムゾン・タイド』でもそうだったけど、やっぱり、デンゼル・ワシントンは正義の味方がよく似合うな。
「誰かが許しがたい事を誰かにしている。赤の他人だが私なら何かしてやれる」






コメント
『イコライザ―』…観ました。面白かったです。確かに殺人シーンが多く、それも残酷で、「ひぇ~」と身体に力が入りっぱなしでした。
それなのにマッコール(デンゼル・ワシントン)のやさしさとカッコよさに、ラストまで魅せられていました。。。♪
わたしは、デンゼル・ワシントンをこの映画で知ったので、他の映画も観てみようと思います。
>Pagoさん
デンゼル・ワシントンは良い映画にたくさん出てるけど、オススメはアカデミー賞を獲った『トレーニングデイ』とか潜水艦の密室劇『クリムゾン・タイド』あたり。オレもマッコールみたいに超人的に強くなりたい(;_;