【映画】どんでん返し職人のベストセラー小説を映画化『ボーン・コレクター』/肩すかしをくらった気分!って話

何年か前だけど、かなりハマッて追いかけてた小説家がいる。
どんでん返し職人の異名を持つジェフリー・ディヴァー。
たしかブクログのフォロワーさんに薦められて読んだのが初めてで(読んだのは『静寂の叫び』)、なるほどな、どんでん返し大好きなオレも大満足の一冊だった。それ以来、彼の作品が日本で出版されるたびに読んでいたんだけど、特に有名なのがリンカーン・ライムのシリーズ。今ではシリーズ14作を数える人気シリーズ。
そのリンカーン・ライムシリーズの第一作が『ボーン・コレクター』なんだけど、1999年に映画化されてる。
Amazonプライム・ビデオで配信されていたので映画館で観て以来、あらためて20年ぶりに映画を観た。

って事で、今回はベストセラー小説の映画化『ボーン・コレクター』を20年ぶりに観ての感想を書いてみようか。

原作はジェフリー・ディーヴァー、どんでん返し職人として超有名な小説家。
オレもリンカーン・ライムのシリーズは10作までは読んでたけど、さすがに今は追いかけるのを止めた。
どうしてかって・・・

食傷気味!ww

意外な犯人、予想を超える結末ってのは予期してないから衝撃度は増すわけで、最初から怪しんで読んでると衝撃度も目減り。
どんでん返し職人だし犯人は〇〇じゃないはず、善良そうなこいつが犯人かも・・・なんて考えてしまって読書に熱中できないww
そこはどんでん返し職人のジェフリー・ディーヴァーだから、さすがに二重三重のどんでん返しを仕掛けていて、それなりに楽しめるんだけど、さすがに飽きてくる(しかもどの作品も文庫で上下2巻になる長編)

読むのに疲れた!ww

ってのが実感。
とは言っても『ボーン・コレクター』はシリーズ第1作でまだまだ新鮮な頃の作品。それをどんな風に映画化してるのか・・・。

 

映画館で観た時も思ったんだけど、今回も同じ感想を抱いてしまった。

惜しい!ww

原作の流れにはわりと忠実に作られているんだけど、忠実に作られているのは「流れ」だけで、細かな人物描写、事件背景、主人公の葛藤なんかはかなりカットされてる。
文庫本で上下2巻に及ぶ長編を2時間にまとめるんだから、並大抵のことでは全部を映像にする事はできないだろうけど、う~ん、これはカットし過ぎな気がする。
どういうストーリーなのかをwikiから引用すると、

不審な通報を受け、アメリア・サックス巡査が通報のあった地域周辺を調べていると、地面から突き出た肉を削がれた指を発見し、掘り返すと男の生き埋め死体があった。現場には奇妙な痕跡がいくつも残され、捜査主任のロン・セリットーは、かつて捜査中の事故で脊髄を損傷し四肢麻痺となった敏腕科学捜査官リンカーン・ライムに助言を求める。

事故以来、生きることに絶望し尊厳死を望んでいたリンカーンだったが、捜査資料を読むうちに犯人が残した次の犯行予告のメッセージに気が付き、仕方なく自殺を延期することにする。リンカーンは科学捜査の素人であるアメリアに現場の鑑識作業の協力を求め、時には衝突しながらも残忍な殺人鬼「ボーン・コレクター」の正体に迫っていく。

というもの。
四肢麻痺(動くのは首と指だけ)の元科学捜査官リンカーン・ライムがベッドの上からあれこれ指図して犯人に迫るという安楽椅子探偵もの。
小説ではリンカーンの苦悩なんかも描かれていて、婦人警官アメリアと事件を追ううちに自殺を思いとどまる心情もよく描かれているんだけど、映画の方はサラリと触れた程度。
まぁ、サスペンス映画だし人間の心情よりもスリルとかハラハラドキドキを楽しむ映画なのでその辺はカットされても良いんだけど。
オレにとって致命的なのは・・・

結末が唐突すぎ!ww

映画のラストで連続殺人の犯人も明らかになるし、その動機も明らかになるんだけど、これは原作の「流れ」を追ってるだけで、原作を読んでいない人にすれば、えっ!?って驚くんじゃないか。
映画の冒頭で出て来たチラッと出て来た新聞記事が一応伏線の役割なんだけど、こんなもの注意して観てる人は少数だと思うぞ。犯人と動機を結び付ける描写もただ犯人が「口で説明」するだけじゃ、原作を読んでないと唐突感しか湧かないんじゃないかと思ってる(原作を読んでいても唐突に感じた)

 

まっ、この映画は原作と違って「どんでん返し」に比重を置いてないんだろうな。
この映画が比重を置いてるのは、残忍な手口の描写。
誘拐された富豪の奥さんが高温の蒸気で殺されたり、男子大学生がネズミに食い殺されたり・・・。この辺りの描写はなかなかの迫力。ラストでのリンカーン・ライムと犯人の戦いもハラハラするしよく出来てる。
その辺りがよく出来てるだけに、動機とか人間関係が丁寧に描かれてないのが惜しい。
文庫本上下巻で800ページに迫る長編をまとめるのは難しいんだろうな。
でも、原作を上手く映像にしてるものも多い。『ゴッドファーザー』とか『ジョニーは戦場へ行った』『西部戦線異状なし』なんかは原作を上手く映像にしてる代表作だと思ってる。『ショーシャンクの空に』なんて原作を超えるような出来ばえだろww

今回の『ボーン・コレクター』、原作を読んでなかったら映画館で観た時に満足してたのかもしれない(読んでしまってるんでどうしようもないけど)
原作の持つ「どんでん返し感」が希薄なので20年ぶりに観でも☆3個
映画でも強烈などんでん返しを味わえるものも有って、ざっと思い出すだけでも『ユージュアル・サスペクツ』とか『シャッターアイランド』はラストで超衝撃を受ける事間違いないと言っても良いレベル。『シックス・センス』も夢に出てきそうなインパクトだった。
そうそう、この映画でリンカーン・ライムを演じるのはデンゼル・ワシントン。
今さらながら思ったんだけど・・・

リンカーン・ライムって黒人だっけ?

・・・・・・

・・・・・・

違うだろ!ww

たしかシリーズの何処かに書かれてたと思うけど、白人でけっこうイケメンだと記憶してる。面倒だからどこに書かれてたか探さないけどww

いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

原作を超えるのは大変なんですよ

マサト
マサト

だからと言って唐突に動機が出てくるのは好かんな

バイト君
バイト君

仕方ないでしょ、時間の制約もあるし

マサト
マサト

もう少し長くてもエエから丁寧に作って欲しいわ

バイト君
バイト君

長くなると飽きる人も居るんですよ

マサト
マサト

・・・・・・

バイト君
バイト君

ただのサスペンスなんだしww

マサト
マサト

・・・・・・

 

まぁ、たしかに原作もただのサスペンスだけどなww
ジェフリー・ディーヴァーの小説は「ジェットコースターのような展開」とも言われていて、二転三転する展開もウリの一つだけど、この映画ではその点も満足出来なかった。
簡単に手がかりを見つけてしまうし、やすやすと犯人からのメッセージも解読してしまってる。
やっぱり☆3個!ww

 

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