【映画】ゲイなら観ておきたい!ボブ・ディランの名曲に魂を揺さぶられる『チョコレートドーナツ』

この映画、ゲイの友達が大号泣したという映画なので気にはなってたんだけど、見た事は無かった。
そもそもタイトルが『チョコレートドーナツ』だろ・・・。
映画のタイトルがお菓子の名前なんて、

コメディ映画か!?

って決めつけた(凄い先入観だけどww)
どんな内容なのかを友達に訊いても、とにかく観ろ!って言うだけで、詳しい事は何も教えてくれない。ただ、演技派のアラン・カミングが主人公ってのは教えてくれたけど、

彼が出ていてもコメディはなぁ・・・

と敬遠してた。
映画の内容なんか、今時はwikiを見ればすぐに解るけど、興味が無いんだからwikiも開かずww
そうこうしてる間にU-NEXTでこの映画が配信されてた。
ちょうど時間も余ってたし、友達が大号泣したという映画を観てみる事にしたぞ。

コメディで号泣って、どんな神経してんだよ!?

うん、観るまではコメディだと決めつけてたww

って事で、今回は映画『チョコレートドーナツ』を観ての感想を書いてみようか。




これさ、タイトルだけ見てどんな映画かを判断すると大怪我するぞww
友達から事前に仕入れてた情報は、ゲイが出てくる映画主人公を演じるのはアラン・カミング泣ける映画・・・まぁ、その程度のもの。
だからね、勝手に想像してたわけ。
ゲイが何人か出てきて、ドタバタ騒動した末にカップルが成立してメデタシ、メデタシのハッピーエンドなんだろ・・・って想像。
だってタイトルはお菓子の名前だし(くどいww)

で、観終わったんだけど、この映画、ハッピーエンドどころか・・・

超バッドエンド!

基本的にハッピーエンド、勧善懲悪の映画が好きなんでね、この映画の超絶バッドエンドには驚愕。
なるほどな、この結末なら友達が大号泣したのもわかる。

オレもウルウルしたから!ww

じゃぁ、バッドエンドだから後味が悪いのか、と言うとそんな事はない。
バッドエンドなのに、何だか充実感というか未来への希望というか人間愛というか・・・そんなものをずっしりと感じさせてくれる。
よく出来てるのはストーリーだけじゃない、音楽だって秀逸だ。特にラストシーンで唄われるボブ・ディランI Shall Be Released
歌詞の内容とストーリーがマッチして、実に印象に残るラストシーン。
もちろんオレの評価では☆5個

大満足した映画!

 

 

オレが大満足した『チョコレートドーナツ』、どんな映画かを簡単に言うと、ゲイのカップルが一人の少年を引き取って育てる物語。
wikiに記載されてるストーリーの流れを引用しながら、少しだけ映画の流れを追っていこう。

1979年のカリフォルニア。歌手を夢見ながら、ショーパブでパフォーマーとして日銭を稼ぎ暮らすルディは、客として訪れた検事局のポールと心を通わせ合い、交際を始める。

映画の冒頭の部分だな。
主人公のルディ(アラン・カミング)は場末のゲイバーで歌手として唄ってる。
それも・・・

女装で!ww

まぁ、そういう店なんだから良いんだけど、そこへ客としてやって来るのが弁護士ポール(ギャレット・ディラハント)。こちらはなかなかのイケメンなので、女装してるダンサーの間でも話題になるんだけど、その日のうちにルディとポールは車の中で軽くセックスww
なかなか展開が早いんだけど、こういう事はゲイの世界ではよくある事なので無問題ww

 

そんな折、ルディはアパートの隣の部屋に住むダウン症の少年マルコが、危険薬物を所持し逮捕された母親のために、施設へと隔離された事実を知る。

ルデイは裕福じゃないし、まぁ、住んでる場所もボロアパート。
隣にはダウン症の少年(マルコ)が母親と住んでるんだけど、この母親は薬物依存で子供の世話なんかしない。
母親が男を連れ込むたびに廊下で待たされるマルコ・・・。
このマルコの表情が何とも言えないんだよなぁ(泣)
この少年、本当にダウン症の子を子役として起用したそうだけど、なんていうか、それだけに映像に迫力がある。
変に顔が整ってるわけでもない、スタイルが良いわけでもない(むしろ誰が見ても不細工と言う部類に分けられるレベル)。
それだけに真実だけが持つ迫力を映画に与えてる。

 

繰り返されるマルコの脱走に心を痛めたルディは、ポールを説き伏せてマルコを引き取りともに暮らそうと提案する。同性愛の恋人同士であることを伏せ、法的手続きによりマルコの監護者となった二人は、本当の両親のようにマルコに愛情を注ぎ、三人で幸せな日々を送る。

この辺りが一番幸せな三人の描写だな。
この幸せな情景を映し出すのが家庭用ビデオカメラで撮られた映像。これが映画らしくなくて良い。
ほら、どこの家庭でも子供との想い出をビデオに残すだろ。その感覚なんだよね。海岸ではしゃぐ姿、クリスマスの姿・・・どれも幸せそう。

 

だが周りの反応は冷淡であり、彼らをパーティに招いたポールの上司との衝突で事態は一気に悪化し、ふたりはマルコの養育者と認められず裁判沙汰となる。弁護士の奮闘もむなしく、ルディとポールはマルコとの関係を引き裂かれる。そしてふたたびの脱走を試みたマルコは・・・。

この辺りから映画は佳境。
wikiには結末も書かれてるんだけど、もちろんオレのブログでは割愛ww
こんな所でネタバレするほどヤボじゃないからな。
偏見と差別が根強く残る時代、マルコをめぐって裁判になる。
ゲイのカップルが子供を育てる事は妥当かどうか・・・。
マルコに愛情を注いでるルディとポールだけど、裁判では不利な状況だ。
裁判所でのポールの訴えが印象深い。

僕たちが見放したら、マルコはまた施設に送り返されるんです。
そして、一生、死ぬまで施設で暮らす事になる。

誰も欲しがらないからだ!

太った知恵遅れの少年なんか、誰も欲しがったりしないから・・・

僕たちに育てさせてくれ!

いやぁ、これは痛烈な言葉だ。
アメリカにだって里親って制度は有るけど、たしかに肥満で知能の遅れた子供は誰も里親になろうとしないだろう。
これはオレにも当てはまる。
映画を観ながら、可愛そうだなぁ、と思っていても、いざ自分がルディとかポールの立場になったら、とてもじゃないけど同じ真似は出来ない。
誰が好き好んで他人の子、しかも不細工なまでに太った知能に障害のある子を引き取る?
観る者の心に突き刺さる言葉だろ。

 

歌手として認められたルディは、愛する者たちとのつながりを引き裂かれた怒りと悲しみとをマイクに叩きつけてゆく。

いよいよ映画もラスト。
ここは必見だぞ。歌手として一流クラブで唄うようになったルディ、万感の思いを込めて聴衆の前で唄ってる。もちろん聴衆の中にはポールの姿もある。
で、ここで唄われてるのがボブ・ディランI Shall Be Released
ボブ・ディランの歌唱よりもザ・バンドのバージョンの方が有名かもしれないけど、ルディを演じてるアラン・カミングの歌唱も圧倒的な迫力。
詩の内容が映画のストーリーにマッチしてるし、何とも言えない気分にさせられる。

差別と偏見の時代、ゲイが生きづらい時代に「いつか理解される日」を夢見て唄うルディの姿には、さすがのオレもウルウルしてしまった(涙)
ルディが望むのは理解される事。
それ故にI Shall Be Released.僕は解き放たれるだろう)って唄ってるわけだ。

この映画、70年代のヒット曲がいろいろ使われていて、それを聴くだけでも楽しいけど、なんとサントラ盤も発売されていた(もちろん即ポチった)。

って事で、映画『チョコレートドーナツ』の感想を簡単に書いてみたけど、良い映画だったなぁ・・・。

こんなに良い映画なら、もっと早く観れば良かった!ww



いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

ゲイのカップルが子供を育てるって、今の時代でも難しいでしょ

マサト
マサト

この映画、実話に着想を得て作られたらしいぞ

バイト君
バイト君

マジですか!?

マサト
マサト

ニューヨークのゲイが子供を引き取って育てた事例があるそうだわ^^

バイト君
バイト君

・・・・・・

 

各国の映画賞で「観客賞」を総なめにしたというこの映画だけど、もう一つ、オレが気に入ってる部分がある。

アラン・カミングが吹き替え無しで唄ってる事!

さすが性格俳優、演技派だ。
何年か前に大ヒットしたあの映画とは大違い。振り付けなんかは本物ソックリに寄せてるけど声は吹き替えだっただろ。いわゆる口パク。あんなもん、オレの感覚ではただのモノマネ!ww
あの映画に比べたら『チョコレートドーナツ』の方がはるかに心を打つ。

マルコが好きだったもの・・・
人形のアシュリー
ディスコダンス
ハッピーエンドのおとぎ話
そして・・・

チョコレートドーナツ・・・

良い映画を観ると、しばらく他の映画を観る気が無くなる。

余韻に浸っていたいから!

それぐらいパワーのある映画が『チョコレートドーナツ』だ。
そうそう、この映画の原題はAny Day Now.
意味は「今すぐにでも」ってところか・・・。チョコレートドーナツとは何の脈絡も無いなww
もう少しマシな邦題は無かったんだろうか・・・。
タイトルのせいで、危うく見逃すところだったぞww

 

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