【英語のお勉強】サイモン&ガーファンクルの『The Boxer』は戦い続ける男を描く名曲!って話

うちの学習塾に通ってる子にはいつも言ってるんだけど、英語の成績を上げるには「英語に慣れる」事が一番の近道。
英語に慣れるって言っても方法は様々で、英会話の教室に行くのも良いし、それこそ外国人の友達を作るのでも良い。教科書や参考書を開くよりも確実に力はつく。
もっと簡単な方法は英語の曲を聴く事。
好きな曲のメロディーだけを口ずさむんじゃなくて、何を唄ってるのか詩の内容を勉強すれば英語的な表現にも慣れる。

で、今回は久々の「英語のお勉強」の話。
何度か洋楽の詩について書いてるけど、先日、youtubeを眺めてたらサイモン&ガーファンクル『The Boxer』のライブ映像を見つけた。いろいろ懐かしい曲だし詩の意味も何気に深い。
って事で、今回はサイモン&ガーファンクル『The Boxer』について簡単に書いてみようか。

サイモン&ガーファンクルって言うと『明日に架ける橋』『サウンド・オブ・サイレンス』で有名な男性デュオ。
この『The Boxer』は最後のアルバム『明日に架ける橋』に収録されている曲で、複数のスタジオ、教会で100時間以上をかけて録音された名曲。日本での発売タイトルは『ボクサー』
この曲を知ってる人は多いと思うけど、知らない人も居るかもなのでyoutubeの動画を紹介。

この曲の詩はボブ・ディランを皮肉ったものではないかと言われる事もあるんだけど、どんな詩の内容なのかさっそく見ていこうか。

 

I am just a poor boy, though my story’s seldom told
I have squandered my resistance for a pocketful of mumbles, such are promises
All lies and jest, still a man hears what he wants to hear
And disregards the rest

僕は貧しい少年、自分のことなんて滅多に話さない
ポケットに一杯のつぶやきをするなんて嫌なんだ
まぁ、それがお約束さ
たくさんのウソや冗談、みんな聞きたい事しか聞こうとしないだろ
他の事には知らん顔さ

出だしからなかなか深いww
なにやら言いたげな少年の独白から始まるわけだけど、どんな話が出てくるのか興味を惹く唄い出しだな。
この部分でちょっと難しそうなのはsquandered my resistanceってところか、
ド直訳で「抵抗の浪費」って意味だけど、意訳に意訳を重ねて「~は嫌なんだ」としてみた。

 

When I left my home and my family, I was no more than a boy
In the company of strangers
In the quiet of the railway station, runnin’ scared,
laying low
Seeking out the poorer quarters, where the ragged people go
Looking for the places only they would know

僕が故郷と家族を捨てた時、まだ子供だった
知らない人の中、駅の静けさの中、怖くてビクビクしてた
体を低くして
みすぼらしい人が行くような場所を探したのさ
彼らだけが知ってる場所さ

う~ん、家出かなにか知らなけど、貧民窟のようなところを探して歩いてたという描写。メロディーはアメリカのフォーク調で大人しい感じなのにやってる事はワイルドww
ここで難しそうなのはrunnin’ scaredかな。怖くて走るって意味だけど簡単に「ビクビクしてた」と意訳。
quarters「四分の一」って意味もあるけど、それを使うのはさすがにNG。って意味も有る事を知ってないと話がややこしくなるww

 

Lie la lie, lie la lie la lie la lie
Lie la lie, lie la lie la lie la lie,
la la lie la lie

オレが高校生の頃に買ったレコードの歌詞カードにもLieって書かれてた。
つまり「嘘」って唄ってるわけで、ただライライライ・・・って調子をとって唄ってるわけじゃない(歌詞カードを見るまで知らなかったww)

 

Asking only workman’s wages, I come lookin’ for a job
But I get no offers
Just a come-on from the whores on 7th Avenue
I do declare, there were times when I was so lonesome
I took some comfort there

日雇いの仕事も探し回ったけど
どこにも仕事はなかったんだ
おいでと声をかけてくれるのは7番街の売春婦だけさ
正直に言うと本当に寂しい時は
そこで慰めてもらったんだけどね

仕事も見つからず苦労してるけど、彼に声をかけてくるのは7番街の売春婦だけという有り様。
ここではwhoresって単語で引っかかるかも。娼婦・売春婦って意味だけど、まぁ、普通の中高生はこんな単語は覚えてないだろうしww
declareは宣言する、言い切るという意味だけど、それじゃ喧嘩腰の表現なので「正直に言うと」と意訳。

さっ、そろそろ曲も佳境。

Then I’m laying out my winter clothes and wishing I was gone
Goin’ home
Where the New York City winters aren’t bleedin’ me
Leadin’ me
Goin’ home

冬の服を広げてる時、故郷に帰りたくなるんだ
故郷にね
ニューヨークの冬のように僕を傷つけない場所へ
僕を故郷に連れ帰っておくれ

苦労が絶えないようで、ニューヨークの厳しい冬に心も折れかけてる様子。

laying out「敷く・割り付ける」って意味。日本語化されてるけどレイアウトの事。洋服をレイアウトしてるんだから「広げる」で良さそう。
ちょっと引っかかりそうなのがGoin’ homeかな。Goだから何でもかんでも「行く」と訳すのは減点材料。ここは「帰る」と訳す方が好感(高校生でも「行く」を使ってる子が居た)

 

In the clearing stands a boxer, and a fighter by his trade
And he carries the reminders
Of every glove that laid him down or cut him
Till he cried out
in his anger and his shame
“I am leaving, I am leaving”, but the fighter still remains

空地に立つボクサー、戦う事が彼の仕事
彼を殴り倒し、切り裂いたグローブが思い出させるんだ
怒りと屈辱の中で泣き叫ぶまで
もう嫌だ、もう嫌なんだ
でもボクサーはまだ戦い続けてる

ラストの大盛り上がりのここでやっとタイトルの「ボクサー」って言葉が出てくる。
傷だらけになりながらも戦い続ける(戦わざるを得ない)男を唄ってる。
ここで難しいいのはclearing。普通にクリーニングじゃ意味が通らないけど、開拓地・空地って意味も有る事に留意。
I am leavingもド直訳なら「僕は去る」ってなるけど、ここまでの詩の文面から「もう嫌だ」とする方が良さげ。

 

この曲の発表は1969年、今から60年も前の曲だけど、やっぱりサイモン&ガーファンクルは色褪せないな。
10代の頃はこの曲を聴いても「ただのボクサー」の事を唄った曲としか捉えてなかったけど、この歳になると同じ曲を聴いても受け止め方が変わって来る。
この曲はボクサーに限らず、

戦い続ける人を唄ってる!

スポーツでも勉強でも仕事でも何でも良いけど、一生懸命に戦って生きてる人を唄ってると思うようになった。
そうやって聴くと最後のbut the fighter still remainsって言葉も何だか胸にズシンとくるな。
そうそう、ボブ・ディランを皮肉ってると言われる歌詞だけど、これはポール・サイモンが明確に否定しているそうで、自分自身の事を唄ってると述べているとの事。
で、面白いのはボブ・ディランがこの曲をカバーしてるって事(1976年のアルバム『セルフ・ポートレイト』

いつものバイト君の下書きチェック

バイト君
バイト君

深読みすると奥が深い歌詞

マサト
マサト

だろ!?
S&Gの曲は名曲ぞろいなのだ^^

バイト君
バイト君

ただ、ちょっと中学生には難しいかも
売春婦とか出てくるしww

マサト
マサト

まぁ、売春婦で抵抗あるなら尻軽女でもいいぞww

バイト君
バイト君

よけい悪いような・・・

マサト
マサト

じゃぁ、何て訳せば良いんだよ!?

バイト君
バイト君

いっそ伏せ字にするとかww

マサト
マサト

・・・・・・

 

そうそう、1978年の曲だけどアリスの曲で『チャンピオン』ってのが有るけど(大ヒットしたな)、この曲って『ボクサー』から何らかの影響を受けてるんじゃないかと思ってる。
さすがにモチーフとかを全部パクッてるとは言わないけど、一人のボクサーが負けて傷つく様子を唄ってるのは、な~んか『ボクサー』を思い出させる。
まっ、どちらが好みかは答えるまでもないかww

 

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